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世界とつながり「座る」をもっと楽しくする ― テイ・エス テック, 東京モーターショー2019

2019/11/7(木)

次世代シートINNOVAGE

次世代シートINNOVAGE

テイ・エス テック(TS TECH)は、未来のモビリティ社会を見据えた次世代シート「INNOVAGE(イノベージ)」と、「座る」ことの価値を広げて新たな楽しみ方を提案する「愛されるシート」などを展示した。
プレスブリーフィングに登壇した保田真成・代表取締役社長(以下、保田氏)は、「原点に立ち返り、コーポレートメッセージである『Beyond Comfort』をテーマに、新たな『座る』の価値を提案する」と述べた。テイ・エス テックは二輪車、四輪車用のシートや内装品といったものづくりに携わってきたが、未来のモビリティ社会には何が求められるのか、さまざまな角度から研究開発を続けてきた。保田氏は「将来、テイ・エス テックの商品は人とクルマをつなぐものから、ヒト・モノ・コトをめぐり合わせるものに」と掲げ、「新たな価値を生み出し世界中のみなさまに感動してもらえる商品を提供し続けていきたい」と語った。

人とクルマと社会をつなぐINNOVAGE

INNOVAGEの車内

INNOVAGEの車内


そんなテイ・エス テックの思いを象徴する商品として紹介したのが、「Space」が特別な「Place」に変わる次世代車室空間「INNOVAGE」だ。その名の由来は革新(innovation)と架け橋(bridge)を掛け合わせたもので、「新たなモビリティ社会の到来を見据え、人とクルマ、そして社会をつなぐ架け橋となることを目指した(保田氏)」としている。

「INNOVAGE」は生体情報をセンシングし、ユーザーに合った空間を作り出す次世代シートだ。体格や姿勢に応じた補正機能をはじめ、呼吸・心拍をセンシングしたり、照明や音楽をコントロールしたりと、ドライバーや同乗者がリラックスできる空間をアレンジすることができる。

デモでは、自動運転技術と連携したサービスへの応用可能な機能の数々を紹介した。手動運転時に最適な運転姿勢に調整する機能ほかに、呼吸と心拍の状態からドライバーの疲労度合いを判断し、随時自動運転モードの切り替えをシステム側から提案する機能を披露した。「INNOVAGE」はドライバーがリラックスできる空間を演出するのに加え、安心・安全にも貢献するいわば「見守るシート」としての役割を持つ。カーインテリアもIoTと連携することで、未来のモビリティ社会に新たな価値を提案できることを示した商品と言えるだろう。

「座る」をもっと楽しく「愛されるシート」

「愛されるシート」のデモの様子

「愛されるシート」のデモの様子



続いて紹介したのが、シートのセンシング技術とIoT技術を融合した「愛されるシート」だ。シートをコントローラーとして活用し、アプリやクラウドと連携することで、座っている人の動きを見える化することができる。それを利用したさまざまなコンテンツを楽しむことができる。たとえば、座ったまま楽しめるスポーツとして開発された「緩急走」は、座ったまま手足を動かすと、その動きに合わせて画面上のバーチャルランナーが走り、タイムを競うものだ。そのほかにも画面の表示に合わせて体を動かし、その反応速度を競うアプリなど、車室空間のみならず、スポーツやヘルスケアなどにも応用が可能なさまざまなコンテンツを開発している。

「愛されるシート」を活用したさまざまなコンテンツは、子供から高齢者、障がいを持つ人でも幅広く楽しめることが特徴だ。保田氏は、「愛されるシートは座ればきっと誰もが笑顔になれるシート。『座る』から生まれる新たな楽しみ方の可能性はこれからますます広がっていく」と語った。

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