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MaaS時代に求められるタイヤサービスとは? ― 住友ゴム, 東京モーターショー2019

2019/11/7(木)

2017年に発表したスマートタイヤコンセプトのさらなる進化を表明

2017年に発表したスマートタイヤコンセプトのさらなる進化を表明

住友ゴムは、主力のDUNLOP(ダンロップ)・FALKEN(ファルケン)ブランドのタイヤを展示。プレスブリーフィングでは、代表取締役社長の山本悟氏(以下、山本氏)が登壇して、MaaSを含めた将来のモビリティ社会で必要なタイヤとその周辺サービスについて語った。
住友ゴム工業 代表取締役社長 山本 悟 氏

住友ゴム工業株式会社
代表取締役社長
山本 悟 氏


山本氏は、「クルマや人との関わり方やクルマ自体に求められる価値観が変化する中で、タイヤに求められる価値についても再定義する必要がある」と述べた。また、新しいモビリティがタイヤに求める価値として「自動運転への対応、安全・安心なソリューションの提供、ライフサイクルアセスメントの考えを織り込むこと」を挙げ、「これらの価値を具現化したタイヤを提供することで、さまざまなエコシステムとの連携を進めていく」と語った。

変化を続ける自動車産業において、住友ゴムは2017年に発表した「スマートタイヤコンセプト」をさらに拡大。AIやIoTなどを導入してものづくりの技術を進化させるとともに、デジタルツールを利用した新たなソリューションサービスの追加・拡張を行う。「2020年代には新しいモビリティ社会に対応した理想のタイヤを完成させる(山本氏)」との目標を掲げた。

今回、住友ゴムは、ウェットグリップ性能の低下を半減させた新型タイヤ「エナセーブ NEXT III(ネクストスリー)」を1年前倒しで発表した。開発にはタイヤの使用状況を学習させるためにAI技術を導入した。また、タイヤ素材としては世界で初めてセルロースナノファイバーを採用している。

また、ソリューションサービスの領域では、センサーから得たタイヤ空気圧や温度データを活用したソリューションサービスを法人向けに展開する予定だと明かした。走行時のタイヤの状況を監視することで、パンクなどのトラブル対応やメンテナンス時期の通知などを行うことができるサービスだという。将来的には個人向けにも展開し、スマートフォン連携を活用したアラート受信や、現在位置情報をもとにタイヤ交換場所を地図上に表示するなどの機能拡張を行う方針だ。

山本氏は、「MaaSが浸透していくこれからのモビリティ社会で、住友ゴムはこれまでとは異なるサービス・付加価値を備えたものづくりの会社として、新しい社会の発展に寄与していく」と語った。

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