東京メトロ、銀座線外苑前駅に警備ロボット 世界陸上見据え有効性を検証
2025/9/10(水)
東京メトロは、2025年9月8日より23日までの期間、銀座線外苑前駅において警備ロボットの検証試験を実施している。国立競技場で開催される「東京2025世界陸上競技選手権大会」に合わせ、駅構内の警備強化と案内業務の有効性を検証。将来の労働人口減少による人材不足を見据えた取り組みでもある。
今回の検証試験は、世界陸上の開催地である国立競技場へのアクセス駅となる外苑前駅で実施される。SEQSENSE製の自律移動型警備ロボット「SQ-2」を駅構内の各改札口に1台ずつ、計2台配置し、主に深夜帯(22時30分から翌5時)に立哨および巡回警備を行っている。
東京メトロは、ロボットの導入により、音声アナウンスなどを活用した「見せる警備」としての犯罪抑止効果や、人目につきにくい場所でのセキュリティレベル向上を期待している。また、搭載された電光掲示板や音声機能を用いて、利用者への効果的な情報提供が可能かどうかも検証する。
使用されるロボット「SQ-2」は、人や障害物を自動で回避する機能を持ち、周囲に存在を知らせる安全対策音や足元のライトも装備している。東京メトロは、これらの安全機能に十分配慮しながら検証を進めるとしている。