東急、ミクストユースに向けたマルシェ等の実証実験イベント実施
2023/2/24(金)
東急株式会社(以下、東急)は、実証実験イベント「Hello neighbors!-歩きたくなるまち週間-」をnexusチャレンジパーク早野(以下、チャレンジパーク)周辺地域で3月7日~3月13日に開催する。2月22日付のプレスリリースで明かした。同イベントの目的は、郊外住宅地におけるミクストユース(土地の複合利用)による職・住・遊・学の近接だ。
同社は、nexus(ネクサス)構想の下、多摩田園都市エリアにて郊外における生活者起点での自由で豊かな暮らしの実現を目指している。そして、多様な企業・行政など(バディ)との連携により、職・住・遊・学が近接したWalkable Neighborhood(歩きたくなるまち)の創出を推進している。近年、都市部では、にぎわいを生むためさまざまな用途が備わった大規模施設によるミクストユースがまちづくりに広く採用されている。同イベントでは、都市部に比べて人口密度の低い郊外での職・住・遊・学の近接を実現する方法として、実験的にチャレンジパーク周辺地域でミクストユースの手法を取り入れる。そして、nexus構想が掲げるサステナブルテーマの「モビリティ」、「教育」、「ウェルネス」の取り組みを複合的に実施する。
「モビリティ」の取り組みでは、チャレンジパークで飲食や物販に留まらないさまざまな移動型の店舗やサービスを提供する。これにより、駅から離れた住宅街エリアでの生活者の暮らしがより便利・豊かになるかを調査する。
「教育」の取り組みでは、川崎市立虹ヶ丘小学校の6年生が、本棚・ベンチづくりや本集めなどを自ら考えて推進したあおぞら図書館を一般公開する。この図書館は、生徒たちが、総合的学習の時間のテーマとして「チャレンジパークで地域の交流と賑わいを起こしたい」と企画したものだ。
「ウェルネス」の取り組みは、主にシニア世代の健康増進を目指したものだ。株式会社リンクアンドコミュニケーションが提供する「カロママ プラス」を活用したウォーキングラリーや、すすき野とうきゅうで握力と閉眼片足立ち時間を基に算出する身体年齢測定を行う。くわえて、カゴメ株式会社のベジチェックによる推定野菜摂取量の測定も実施する予定だ。
また、同イベントでは、東急と東急バス株式会社が自動運転車両を遠隔監視により運行管理する実証実験も実施する。自動運転車両の乗降ポイントにチャレンジパーク、すすき野とうきゅうなどを設定し、生活者の移動手段を提供することで、同イベントへの参加を促すとともに移動に関する課題・ニーズを調査する。
さらに、同イベントでは、サントリーホールディングス株式会社による焙煎豆珈琲屋台とサントリー本気野菜キッチンカー、株式会社SHINMEの移動型撮影スタジオ「旅するstudio&cafe」、株式会社吹きガラスしゃ・なかのにぷらすによる移動型吹きガラス工房、株式会社Laatikkoよる移動型のサウナが出店する。
ほかにも、移動販売のプラットフォーム「モビマル」を提供する株式会社シンクロ・フードとの連携により、キッチンカーや農産物の販売、カゴメ株式会社のプラントベースフードメニューの提供、一般社団法人ALL FITNESS JAPANの屋外フィットネスなどさまざまな体験が楽しめる。
なお、東急は、今後も多摩田園都市エリアの課題や生活者の多様なニーズを調査し、バディと連携しながら郊外住宅地でのミクストユースを含め、複合的なアプローチで解決に取り組む。同時に、新規事業領域の探索や新規サービスの開発を推進していくと述べている。
(出典:東急 Webサイトより)