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凸版とsoucoが資本業務提携 物流DXに向け倉庫ソリューション開発

2022/1/5(水)

凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)と株式会社souco(ソウコ 以下、souco)は、物流DX分野における倉庫ソリューション開発での協業に向け、資本業務提携契約を締結した。2021年12月24日付のプレスリリースで明かしている。

近年、国内の物流業界は、DXによる物流業界全体の労働環境の改善や人手不足を解消をする「ホワイト物流」を目指している。同目標を実現するために、ロジスティクス・エコシステム構築の動きが加速中だ。

一方、国土交通省は、「2021年総合物流施策大綱」内において「倉庫内遊休スペースの有効活用によって、多様化する保管需要に対応する倉庫シェアリングを推進していく」と公表。国をあげての物流・倉庫業界の変革が求められている。

soucoは、倉庫の空きスペースと荷物の保管場所を探す荷主のマッチングプラットフォーム「souco」を運営している。「物流リソースの最適配分を支える」をミッションとして掲げており、ユニットロード化された荷物を全国一律料金で保管することができる保管サービスなどを提供中だ。2021年6月時点での倉庫提供アカウントと倉庫利用(荷主企業)アカウントの合計数は2000社超となっている。

凸版印刷は2021年6月、デジタルピッキングシステムを提供する株式会社アイオイ・システム(以下、アイオイ・システム)を子会社化した。これにより、両社の持つ商品や技術、ノウハウを組み合わせて、物流DX分野における運用支援サービス開発を推進している。

今回の提携の目的は、物流DX分野における倉庫ソリューション開発だ。凸版印刷とアイオイ・システムが保有する物流倉庫の運用支援システムと、soucoが持つ倉庫の遊休スペース活用サービスを融合する。これにより、多様化する保管需要に対して、ITを活用したアセットライトな物流倉庫の構築・運用を支援するビジネス等を検討するという。

具体的には、soucoの倉庫ネットワークを活用した凸版によるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務を検討する。ピッキング・仕分けや梱包配送などを含めたオペレーション業務を行うための企画立案、およびサービスメニューの開発の検討を行う。また、「物流サービスの標準化・最適化」に向けた新たなソリューションを企画立案し、検証していく予定だ。

なお、両社は、双方の技術を掛け合わせた検証および共同研究・開発を推進する。そして、2023年度までに物流DX分野における事業創出を目指し、社会のさらなるDXを推進すると述べている。

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