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【世界初】豊田通商ら、ワクチン保冷輸送がWHOの医療機材品質認証取得

2021/4/5(月)

ワクチン冷蔵庫CF850

豊田通商、トヨタ自動車、B Medical Systems(ビーメディカルシステムズ、以下、B Medical)の3社協業による、ワクチンを適切な温度で輸送するための保冷輸送車が、世界保健機関(以下、WHO)の定める医療機材品質認証(Performance, Quality, Safety、以下、PQS)を、2021年3月に取得した。豊田通商が3月31日のプレスリリースで発表している。ワクチン保冷輸送車のPQS取得は世界初だ。
ワクチン接種は、感染症予防に対して有効な手段の一つだ。一般的な新生児用ワクチンは2~8℃での保管が必須といわれており、適切な温度管理の下で保管しなければならない。しかし途上国では、病院や診療所まで配送時に、道路インフラが未整備であることに加え、適切な保冷輸送手段が無いために、輸送中の温度変化が原因でワクチン供給量の約2割(400億円相当)が毎年廃棄されている。そのことも原因の1つとなり、ワクチンで予防可能な感染症によって毎年150万人の子どもの命が奪われている。

今回PQSを取得したワクチン保冷輸送車は、トヨタ ランドクルーザー78にワクチン専用冷蔵庫のB Medical CF850を積載した。この冷蔵庫はワクチンパッケージ400個分に相当する396Lを収納可能であり、独立のバッテリーにより電源無しで約16時間稼働だ。走行中は車両から充電し、駐車中は外部電源から充電できる。

なお今回の案件は、途上国における医療水準の向上への貢献が期待できるとして、厚生労働省の補助事業(WHO事前認証及び推奨の取得並びに途上国向けWHO推奨機器要覧掲載推進事業)の採択を受けている。豊田通商は、今回のワクチン保冷輸送車のPQS取得が、少しでも地域の安全と安心に貢献できるように取り組みを続けると述べている。

ランドクルーザー78(左)
冷蔵庫を積載した車内(右)


(出典:豊田通商 Webサイトより)

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