トヨタとマツダ、車載用電池活用の共同実証実施 エコシステム構築へ
2025/8/25(月)
トヨタ自動車(以下、トヨタ)とマツダは8月21日、マツダ本社工場内にて、トヨタの車載用電池を活用したスイープ蓄電システム※をマツダ本社内電力システムへ接続する実証実験開始を発表した。
同実証は、日本自動車工業会が業界横断で対応を進める「モビリティ産業7つの課題」のうち、特に「重要資源の安定調達、強靭な供給網の構築」に向けて取り組んでいる電池エコシステム構築に貢献するものだ。電池エコシステムでは、電動車に欠かせない電池の二次利用を含め、国内でサステナブルに電池を再利用することを目指す。
また、同実証では、マツダの本社内電力システムと、トヨタのスイープ蓄電システム双方のエネルギーマネジメントシステムを接続し、安定的かつ高品質で効率的な充放電の実現性を検証する。将来的には、天候や時間帯により発電量が変動する再生可能エネルギーの電力需給の調整弁として蓄電システムを活用し、カーボンニュートラルの実現に貢献するという。
なお、両社は、今後もマルチパスウェイを軸に、日本のカーボンニュートラルの実現や産業競争力強化に向け、業界横断で挑戦していくと述べている。
※ 新品の電池及び、劣化した電池や容量の異なる異種電池を接続した状態において、各電池の通電と非通電を高速で切り替えるスイープ機能を搭載した蓄電システム(プレスリリースより)
(出典:トヨタ Webサイトより)