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トヨタ社長交代 モビリティ・カンパニーへの変革若いチームに託す

2023/1/27(金)

4月1日付でトヨタ自動車の新社長に就く佐藤恒治執行役員(画像:トヨタ提供)

4月1日付でトヨタ自動車の新社長に就く佐藤恒治執行役員(画像:トヨタ提供)

トヨタ自動車株式会社は1月26日、豊田章男社長が4月1日付で代表権のある会長に就き、後任の社長に佐藤恒治執行役員が昇格する人事を発表した。自社メディア「トヨタイムズ」を通じて行われた会見では「トヨタのミッションはモビリティ・カンパニーへの変革」と繰り返し強調された。

豊田氏は佐藤氏を後任に選んだ決め手は「まず若さ」「クルマが大好き、マスター・ドライバーが笑顔になるクルマを作るのが大好き」「トヨタの思想、技、所作を身につけようと現場で必死で努力をしてきた」と説明。「ひとりで経営しようと思わずに、チームで経営してほしい」と述べた。

その上で「デジタル化、電動化、コネクティビティそういうのも含めて私はもう古い人間だと思う」「新チームのみならず40代、30代、20代の若い人たちをも適材適所で考えながら『未来のモビリティとはどうあるべきか』というニューチャプターに入ってもらうためには私自身が一歩ひくことが今必要なんじゃないかなと思う」と語った。

佐藤氏は「モビリティ」について「『ムーブ、人、あるいは心を動かすもの全てをソフト、ハードで実現していく』ということなんだろうと思う」とした。

また、「これからのクルマは、モビリティとして、インフラをはじめとする社会システムの一部になっていく。変化の中でクルマを進化させ続けていくことが私たちの仕事」「『クルマ屋にしかつくれないモビリティの未来』に一歩でも近づけるよう、ガムシャラに取り組む」と新社長としての決意を語った。

豊田氏は、社長交代のトリガーとなったのは4月1日付の内山田竹志会長の退任と説明。新会長として「日本でいうと550万人、世界で自動車産業にかかわる方々のための応援団づくり、未来づくり」に取り組みたい考えを示し、佐藤新社長を中心とするチームをサポートするとした。

内山田会長は「豊田章男にはもっと広く37万人ではなく550万人、さらにこえて日本の産業界全体に大きくはばたいていただかないとならない」「そのためには役割にふさわしい肩書が必要。いいところに収まった」とコメントした。

佐藤氏は1992年早大理工学部機械工学科卒、トヨタ自動車入社。「カローラ」「プリウス」の部品開発などを経験し、16年にLexus International Co. ZLチーフエンジニア就任。現職では執行役員、Lexus International Co. President、GAZOO Racing Company President、
Chief Branding Officerを務める。69年10月生まれの53歳。

(出典:トヨタ Webサイトより)

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