トヨタ車体―人への優しさが形に、時代のニーズを汲んだバンがそろう
2017/12/21(木)
トヨタ車体株式会社(以下、トヨタ車体)のキーメッセージは「人に寄り添うクルマ」。取締役社長 増井敬二氏(以下、増井社長)は冒頭で「72年前の戦後わずか2週間後にトラックボディーの専門メーカーとして産声を上げた会社」だと歴史を振り返り、「初代社長の豊田喜一郎は戦後復興の中で、人と荷物を運ぶことができるトラックを通じて『人々の生活や仕事を楽にしたい。希望を見出した人の笑顔をみたい』という思いからトヨタ車体を立ち上げた」と話した。今回のモーターショーでは、まさにこの思いが継承されたコンセプトカーを発表した。
[LIGARE vol.36 (2017.11.30発行) より記事を再構成]
※こちらのギャラリーページでLCV D-CARGO CONCEPT他の車内360°画像がご覧いただけます[LIGARE vol.36 (2017.11.30発行) より記事を再構成]
コンセプトモデルは、人々の生活や仕事、まちや社会に真摯に向き合い、乗る人や働く人に優しいクルマづくりへの思いを形にしたマルチバン「LCV:Light Commercial Vehicle」と超小型モビリティの「WONDER-CAPSULE CONCEPT」の2つだ。
LCVはコンパクト、フレキシブル、マルチユースをキーワードにした新しい時代の小型マルチバン。ハイエースに代表される商用車を作り続けてきた開発者たちが耐久性、経済性、積載性を向上させ、さらに乗る人への使いやすさと快適さが追求されているという。モーターショーでは配送用のLCV D-CARGO CONCEPT、ビジネスパーソンに向けたLCV BUSINESS LOUNGE CONCE、車いすアスリートのためのLCV ATHLETIC TOURER CONCEPTの3つのスタイルのLCVが披露された。
配送用のLCV D-CARGO CONCEPTは前後スライドドア(助手席側)と低床フラットフロアにより、荷物の積み下ろしがしやすい大開口の間口を実現。助手席側から運転席へ簡単に室内アクセスができるため、乗り降りの負担軽減になり、配達効率が高まる。また、助手席スペースを積載スペースにすることで、長尺物の積載も可能にした。デザイン企画開発室のグループ長である澁谷勝利氏によると「宅配業界の女性やシニアにも使いやすいように視認性、作業性が高く設計されている」という。
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