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TOYO TIRE、新「T-MODE」を発表、AIを融合した高効率・高精度なタイヤ開発プラットフォームへ

2019/7/11(木)

「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」のブースイメージ

TOYO TIRE株式会社は、7月9日、従来のタイヤ設計基盤技術を、CAE(コンピューター支援技術)とAIを融合した自動車用タイヤ開発プロセス「T-MODE(ティーモード)」として新たに体系化したと発表した。進化させたT-MODEを駆使しながら、新しいステージでタイヤ開発を進めることを目指している。
TOYO TIREは7月17日から19日、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」に出展し、新T-MODEなどの技術について披露する予定。

シミュレーションを軸にしたタイヤ設計

スーパーコンピューターを用いた2つのシミュレーション技術、つまり、(1)走行時のタイヤの挙動を再現するものを性能予測・構造解析に生かした「タイヤシミュレーション」、(2)車種別のさまざまな情報や乗員数、荷物量、走行パターンなどを再現し、走行中の車両挙動によるタイヤへの影響を把握する「ドライビングシミュレーション」。TOYO TIREはこの2つのシミュレーション技術を統合し、「T-mode」と命名したタイヤ設計基盤技術を2000年に確立した。

旧「T-mode」から、新「T-MODE」へ

タイヤは路面と接する唯一のパーツとして、自動車に求められるさまざまな性能を満たす上で大きな役割を担っている。EV化や自動運転など、次世代モビリティへの技術革新競争が産業界を席捲し始めているなか、タイヤには、「モビリティの進化」を支える明確な性能や機能をスピーディーに実現していくことが求められ、今後、設計の高精度化・高速化がカギを握ると予想される。

そこでTOYO TIREはSPDM(※)を活用し、従来のT-modeに、AI技術を用いた設計支援技術を組み込み、新たに「T-MODE」としてタイヤ開発プロセスをより高度に進化させた。

※SPDM:Simulation Process and Data Managementの略。各種データを一元管理し、標準化されたプロセスを共有できる基盤システム。

SPDMによるタイヤ開発プロセスの革新

タイヤを開発するプロセスでは、さまざまな設計要因および使用条件をインプットし、「設計、シミュレーション、試作、評価」を繰り返すことによって、求める性能や設計の最適化を図っている。

製品開発をより迅速に実行していくためには、シミュレーション能力を今以上に高め、高精度な設計につなげることが必要。今回TOYO TIREは構築したSPDMによってタイヤ開発プロセスを革新した。


(1)各種データの一元管理と共有資産化
従来は、設計者がシミュレーションを実行して得られた情報は、設計者個人のデータとして取り扱われていたが、新しいT-MODEのプラットフォームでは、各種データを共通資産として一元管理し、設計者の間で共有できるようになった。それら設計データ、シミュレーションデータ、および実験データを関連づけることで、データとしての付加価値が向上し、学習データとして展開することを可能にした。

設計者が実施したシミュレーションのデータは、共有サーバーに自動蓄積され、データベース資産として、新たな解析・予測に活用されることによって、検証プロセスの短期化や製品開発時のリードタイム短縮につなげることができる。

(2)AIの適用と逆問題解法の確立
今回のSPDMの構築、導入では、設計支援技術をシミュレーション基盤技術と統合したことで、これまでにない飛躍的なプロセスイノベーションが期待できる。

従来の解法では、まず設計仕様をインプットしてシミュレーションを実行し、その結果である性能値を得ることになる。性能値が要求仕様を満たしていなければ、設計仕様を修正し、再度シミュレーションを行うため、この頻度が多くなると全体のプロセスタームは長くなる。

目標性能を得るために必要な構造、形状、パターンの設計データを「逆問題解法」によるアプローチで得ること、つまり、要求性能値をインプットすれば、AI技術を用いて必要な設計仕様が導き出される仕組みを活用していく。

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