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東洋ゴム工業、次世代モビリティを見据え、新たなステージへ

2018/12/14(金)

東洋ゴム工業の清水隆史社長は11月30日に兵庫県伊丹市の本社で記者会見を行った。今後の事業方針については「モビリティ分野を事業の中核に据えていく」と宣言した。
次世代モビリティ社会を念頭に

東洋ゴム工業は、空気充填不要のエアレスタイヤ「noair(ノアイア)」や京都大学発のベンチャーGLM社との共同開発、ナノレベルでの新配合技術の確立など、次世代モビリティ社会に向けた新しい取り組みを次々と行ってきた。100年に一度といわれる自動車業界の大変革期の中で、「いろいろなところに力を入れていかないと淘汰されてしまう」という危機感を持ち、次世代モビリティ社会に向けてチャレンジしていく姿勢を示した。

異業種連携を積極展開

11月に発表した三菱商事との資本業務提携では、「三菱商事のグローバルネットワークを使い、アジアの販売力を強化していく」と米国市場に偏った販売シェアをグローバルに広げていくと話した。また、「エアレスタイヤであれば樹脂、センシングであればデータをどのように受信・送信するか。異業種と組むことが技術力強化につながる」と語り、異業種とのアライアンスや新しいビジネスモデルの開発にも挑戦していくと意気込んだ。

2019年1月より「TOYO TIRE株式会社」に社名変更

清水社長は最後に、一連の不祥事から現在までを「失ったものはあまりにも大きかったが、3年間で得られたものは何ものにも変えがたいほど大きかったと確信している。何が欠けているか、足りないかを真摯に見つめ直す機会を得た。前例にとらわれず、一から変革していくチャンスにもなった」と振り返った。


2019年1月には「TOYO TIRE株式会社」に社名を変更。本社機能として資本業務提携推進室を、ものづくり強化として先行工程開発本部を、販売機能強化として営業企画部を新設し、新体制でスタートする。グローバルな会社として、次世代モビリティを見据えた会社として、東洋ゴム工業の新たなステージが始まる。

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