近年、物流現場では人手不足が深刻な問題となっている。また、宅配車両が複数の店舗のオーダーを請け負うようなケースにおいて、最適な宅配割り当てや経路生成が難しいという課題を抱えていた。

同アルゴリズムは、このようなケースでの効率的な配送計画を立てることができる。これにより、複数の店舗を経営する飲食チェーンにおけるフードデリバリーを、より効率的に行うことが可能だ。

また、同アルゴリズムでは、ユーザーのニーズに応じて移動距離・配送時刻・配送量・配送料金などの優先順位を変更するといったオーダーメイドができる。同アルゴリズムで最適化を行った場合、距離が近い順に配送する場合と比べてタスクの完了時間が50％改善されたという。配送の効率が良くなることにより、食品が傷んでしまうリスクを下げることも可能だ。

なお、トラストスミスは、今後、ユーザーごとの配送最適化アルゴリズムのオーダーメイドを導入していくという。これにより、より効率的な配送網の構築を進め、フードデリバリーにおける深刻な人手不足の解決を目指すと述べている。