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新たなモビリティニーズの発見 タイムズ24

2017/11/13(月)

2016年10月18日から19日の二日間にかけて、東京でTU-Automotive Japan 2016が開催されました。第8回を数えるTU-Automotiveですが、今回はIoTやコネクテッド・カー、AI、自動運転、ライドシェアなどの最先端企業から発表が行われました。

タイムズ24株式会社(以下、タイムズ24)からは、タイムズカープラス事業部長の内津基治氏が登壇しました。内津氏の発表をもとに、今回のテーマ「カーシェアリングの利用動向から探るモビリティニーズの可能性」に迫ります。

[LIGARE vol.30 (2016.11.30発行) より記事を再構成]


世界最大のカーシェアプレーヤー

パーク24グループは2009年のカーシェアリング事業への参入以降、国内有数のカーシェアプレーヤーとして事業を拡大してきました。

世界のカーシェアプレーヤーを見てみると、メーカー系ではダイムラー、BMW、ホンダ、独立系ではZipcar、Autolibなどです。この内、最大規模のダイムラーの車両台数は約1万4,000台、Zipcarでも約1万2,000台です(2016年10月 タイムズ24調べ)。

パーク24グループのタイムズ24が手がけるカーシェアリングサービス「Times Car PLUS」でも、約1万6,000台を稼働させており、これら二社に比肩する形でサービスを展開しています(2016年9月末時点)。

 

データ分析と新たなモビリティニーズ

内津氏によると、カーシェアの稼働データから様々なモビリティニーズを読み解くことができるようです。

たとえば、カーシェアの稼働状況を見てみると、実は「利用中に全く移動していないクルマ」が少なからず見られたのです。調査をしてみると、どうやらホテル替わりに利用しているようなのです。確かにクルマというのは移動可能なプライベートゾーンですから、エコノミー症候群やセキュリティ上の懸念を除けばある意味合理的な利用法と言えるかもしれません。

 

(図1)日本の年齢階級別構成比
(図2)Times Car PLUS会員の年齢階級別構成比



さらに、Times Car PLUSの利用者の年齢を分析した結果、非常に興味深い事実が浮き彫りになりました。現在、日本の各年代の構成比は図1のようになっています。少子高齢化が進む中、20代の人の占める割合はわずか12%です。

しかし、Times Car PLUS会員の世代別の構成比を算出すると、20代の利用者の割合はなんと21%です(図2)。

つまり、カーシェアの利用率でいえば他の世代、特に50代や60代以上と比べて格段に高いのです。近年、若者のクルマ離れが声高に叫ばれていますが、実はクルマ離れではなく、クルマ「購入」離れなのではないか、というのが内津氏の見解です。

 

(図3)世代別の利用金額と走行距離



こうした若者のカーシェア利用についてさらに顕著に示すデータも出ています。まず、18~24歳の入会数は2012年11月から2015年7月までで約3.5倍にまで増えています。また、図3に示す通り、20代以下の世代は月間利用金額においても走行距離においても他の世代と比べて群を抜いて高い値になっています。

 

(図4)世代別の利用金額と走行距離(プレミアムクラス)



これはプレミアムクラス(国産高級車や国外産車)の利用に絞っても顕著に現れています(図4)。これは、少なくともカーシェアというカテゴリにおいては、若者のクルマ離れは当てはまらないということを裏付けていると言えるでしょう。

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