自動車サイバーセキュリティ認証の支援サービス開始 国連規則にも対応
2021/2/12(金)
テュフ ラインランド ジャパンは、自動車のサイバーセキュリティ認証にかかわる支援サービスを9日から開始した。高度化する自動車をサイバー攻撃から保護することを目的に掲げる。
テュフ ラインランド ジャパンは、ドイツに本社をおくテュフ ラインランド グループの日本法人だ。海外へ輸出される工業製品の安全試験・認証などを行っている。2020年夏には自動車産業に特化したモビリティ技術開発センターを愛知県知立市に開所した。同センターでは自動運転やADAS開発を支えるECU※1の試験、車載電気・電子機器のEMC※2試験、およびスマートキーレスをはじめとするSRD※3の無線試験などを行う。※1:Electronic Control Unit:エンジン制御ユニット
※2:Electromagnetic Compatibility:電磁両立性。EMC試験は電磁波による障害や誤作動がないか検査するもの。
※3:Short Range Device:小電力無線電話
今回、サイバーセキュリティ管理システムとソフトウェアアップデート管理システムの認証に関連する支援、およびサイバーセキュリティとソフトウェアアップデートの車両型式認証に関連する支援を開始する。国際連合欧州経済委員会(UNECE)で制定された国連規則UN-R155/R156と、ISO/SAE21434にも対応済みだ。
今回のサービスの特徴は、EUの各当局よりテクニカルサービスとして指定を受けているテュフ ラインランドの知識と経験を生かした支援を一貫した体制で提供できる点だ。管理策に基づき、第三者認証機関としての公平性、客観性を保って対応するという。
(出典:テュフ ラインランド ジャパン Webサイトより)