つくば市、乗合タクシーの一部車両にAIオンデマンドシステムを導入する実証実施
2023/12/4(月)
WILLER株式会社は12月1日、茨城県つくば市(以下、つくば市)らがつくば市乗合タクシー「つくタク」の一部の車両で、AIオンデマンドシステムを活用した実証実験を実施すると発表した。
同実証は、つくば市、つくばスマートシティ協議会、Community Mobility株式会社の3者で、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」を具現化するために実施する。実施期間は、2023年12月1日~2024年2月29日の予定だ。「つくタク」は、事前に利用したい時間帯を予約し、自宅または最寄りの乗降場所から目的地近くの乗降場所まで利用できる乗合タクシーだ。1時間に1運行しており、乗車日の5営業日前から当日の30分前までに電話で予約をすることで利用することができる。
今回の実証では、茎崎地区を運行する「つくタク」3台のうち1台にAIオンデマンドシステムを導入し、アプリ予約により24時間いつでも乗車直前まで予約可能にする。さらに、AIを活用したルーティングやマッチングにより運行の効率化を図ることで、1時間に複数回の運行を可能にする。これにより、デジタルテクノロジーを用いて「つくタク」を高度化し、利用者のさらなる利便性向上および運行効率化への有用性を検証する。
なお、同社は、今回の実験を通じて、令和7年度に予定しているつくタク全車両へのAIオンデマンドシステム導入に向け、利用者の使用感や交通事業者の許容性の事前検証を行う。そして、同市における持続可能な地域交通の創造に貢献すると述べている。