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ヤマト運輸、日野デュトロ Z EVによる集配業務の実証実験開始

2021/11/25(木)

日野デュトロ Z EV

ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)と日野自動車株式会社(以下、日野)は、「日野デュトロ Z EV」を用いた集配業務の実証実験を開始する。11月22日付のプレスリリースで明かした。「日野デュトロ Z EV」は、日野が開発した超低床・ウォークスルーの小型BEV(Battery Electric Vehicle)トラックだ。
近年、持続可能な物流の実現に向けた温室効果ガス排出量の削減など、環境に配慮した取り組みの重要性が高まっている。ヤマトグループは、経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」(2020年1月発表)の長期目標として「2050年CO2排出実質ゼロ」を掲げた。そして、環境に配慮し、かつドライバーにとって実用性の高い低炭素車両の導入を進めている。

一方、日野は「日野環境チャレンジ2050」(2017年発表)で環境負荷ゼロへのチャレンジを掲げた。2021年4月には、中間目標となる「日野環境マイルストーン2030」を設定し、カーボンニュートラルの実現に向け取り組みを加速している。また、「日野デュトロ Z EV」など、環境配慮を含む物流最適化に貢献する各種ソリューションの開発・提供に取り組んでいる。

同実証実験の目的は、温室効果ガス排出量削減効果や、集配業務における効率性・作業負荷低減の効果などの確認だ。実施期間は2021年11月24日から22年5月末までの約6カ月。東京都日野市のヤマト運輸日野日野台センターと、埼玉県狭山市のヤマト運輸狭山中央センターの2カ所で実施するという。

■ヤマト運輸 執行役員 グリーンイノベーション開発部長である福田 靖氏のコメント
当社は、日本全国に多くの事業所、車両を保有しており、環境に配慮する取り組みを進めることは責務であると認識しています。「2050年CO2排出実質ゼロ」の達成に向けた取り組みをさらに加速させるにあたり、今回の日野自動車様との実証実験はとても大きな役割だと感じています。環境に配慮することはもちろん、持続可能な取り組みとしていくには働くドライバーにとって実用性の高い車両でなければいけません。今回の実証期間でその点も検証し、今後導入に向けて検討していきます。

■「日野デュトロ Z EV」 チーフエンジニアである東野 和幸氏のコメント
今回の実証でお使いいただく「日野デュトロ Z EV」は、荷物を生活者に届ける「物流のラストワンマイル」の現場におけるさまざまな課題を解決するために企画・開発しました。ヤマト運輸様との実証を通じて、宅配業務の現場でのリアルなご要望をお聞きし、さらにお客様のお役に立つ車に進化させていきたいと考えています。そして、この「日野デュトロZ EV」によって、カーボンニュートラルの実現と多くの事業者様の課題解決に貢献していきたいと思います。

(出典:ヤマト運輸 Webサイトより)

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