ペロブスカイト一体内窓を既存ビルで実装検証 方位違い等のデータも取得 YKK
2025/8/15(金)
YKK APは8月5日、建材一体型太陽光発電(BIPV:Building Integrated Photovoltaics)の早期社会実装に向け、東京都 臨海副都心 青海地区の「テレコムセンタービル」で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池(次世代型ソーラーセル)を用いた実装検証開始を発表した。
今回の取り組みは、YKK AP・東京都港湾局・東芝エネルギーシステムズ・関電工・東京テレポートセンターとの5者による協定に基づいて開始した。同実証の特長は、実際に使用されている既存オフィスビルでの制約をクリアしながらの実装検証となり、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた内窓(以下、BIPV内窓)を取り付けるという点だ。熱線反射ガラス越しでの発電確認や、社会実装に向けた既存オフィスビルへのBIPV内窓の取り付け方法の検討などを目指すという。
ほかにも、同実証では、既存オフィスビルへのBIPV内窓の取り付け方法の検討、複数のBIPV内窓を取り付けることによる方位違いや角度違いなどの発電データ取得、雪上からの反射光効果を再現させる方法を検討なども検討するという。
なお、YKK APは、これらの取り組みにより、引き続き、これまで進めてきた「窓で断熱」(省エネ)に「窓で発電」(創エネ)をくわえ、カーボンニュートラルの実現に貢献していくと述べている。

フィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた
建材一体型太陽光発電の内窓
(BIPV内窓)
イメージ図
(出典:YKK AP Webサイトより)