日本初 営業運行で大型バス自動運転の実証実験 横浜市・相鉄バス・群馬大学
2019/8/29(木)
横浜市と相鉄バス、群馬大学が共同で、里山ガーデンフェスタが開催される 2019 年 9 月 14 日(土)から 10 月 14 日(月・祝)まで大型路線バスを使用した自動運転の第 1 回実証実験を実施する。なお、大型バスを使用した営業運行(貸切営業としての運行)での自動運転の実証実験は日本で初めてとなる。
横浜市と相鉄バス、群馬大学は、IoT 等による新ビジネス創出を促進する「I・TOP横浜」の取組として、自動運転技術による持続可能なモビリティサービスの実現を目指し、「路線バス自動運転プロジェクト」を立ち上げる。そのプロジェクトの一環として、この自動運転実証実験が行われる。大型路線バスでの自動運転適用における課題の解決や、地域における自動運転の機運の醸成を図ること、また郊外部における交通ネットワークの維持や、人口減少に伴う労働力不足への対応を目的として、自動運転バスによる地域交通課題の解決を目指す。今回はより多くの利用者が自動運転を体感できるように、実際に利用者に乗車してもらい、横浜市内で人気スポットのよこはま動物園ズーラシアと、自然豊かな里山と色とりどりの花々が織りなす風景美を望む里山ガーデンフェスタ会場をつなぐ全長約 900m を無料運行する。
車両は相鉄バス所有の自動運転バス(大型ハイブリットバス)を使用する。大型バスの自動運転車両をバス事業者(相鉄バス)が保有しているのも日本で初めてだ。今回の自動運転は「レベル2」(専門教育を受けた相鉄バスの運転士による、安全確保を最優先にした自動運転。安全確保に支障を及ぼすおそれがある場合は、手動運転を実施する。 )で行われる。今後もさまざまな実証実験を通して自動運転の早期実現に取り組み、自動運転「レベル 4」(限定領域内で、システムが全ての運転を実施する)による営業運転を目指す。