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ゼンリン 大丸有スマートシティで地図データのバリアフリー活用を検証

2020/7/27(月)

株式会社ゼンリン(以下「ゼンリン」)は、大手町・丸の内・有楽町地区(以下「大丸有地区」)のスマートシティプロジェクトの一環として、大丸有地区のまちづくり3団体の内、一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会のスマートシティ推進委員会、三菱地所株式会社、東京地下鉄株式会社の4者でバリアフリーWG(ワーキンググループ)を結成した。すべての人に向けた快適な移動を実現するためのサービスの検証や、必要な地図要素の検討を開始する。
同WGでは、都市部における快適な移動やサービスとの連携を実現することで、MaaSへの貢献、さらにその先の都市OS構築に資する検討の一環として、屋内外をシームレスに接続する地図データベースの整備・更新の確立を目指す。

ゼンリンは、シームレスな移動社会を実現するための新しい地図データベース「Mobility based Network」を昨年度に発表し、開発を推進している。今回のバリアフリーWGでの検討を通じて、快適な移動の実現に加え、街の魅力を体験することで交流・出会いの拡大するような、まちづくりの発展に向けた地理空間データベース基盤の構築に取り組む。

WGで検討する内容は、以下の3項目。
・歩行が困難な人(主に車いす利用者の方を想定)に対し、駅施設から屋外までよりスムーズに移動できるよう、効率的なバリアフリー施設の案内手法の試行及び被験者による評価
・バリアフリーナビゲーションの実現に必要なデータベース
・バリアフリーナビゲーションの実現に必要なデジタル地図情報

実施場所は大丸有地区および、東京メトロ大手町駅で、期間は来年3月末まで。実証実験のスケジュールは現在調整中だ。

ゼンリン MaaS

スマートシティ推進委員会の活動イメージと、ゼンリンの位置付け
(ゼンリン プレスリリースより)



同WGは今回の取り組みで期待する効果として、(1)エリア訪問者の満足度向上による街の魅力向上と活性化、(2)移動の可視化による効率的・効果的なエリア開発、(3)継続的な地図更新に向けた課題の明確化、以上3点を挙げた。

ゼンリンは、大丸有地区のスマートシティプロジェクトにおいて、地図情報を通じて高齢者・車いす利用者のスムーズな移動を支援するため、施設情報と連携したデータ整備・開発および継続的な連携・更新プロセスを検討しており、2022年度の提供開始を目指している。

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