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大和ハウス、豊見城市の自動運転バスとアプリ連携 シェアモビリティ決済アプリで運賃支払い可能に

2025/12/1(月)

大和ハウス工業は、沖縄県豊見城市で開始される自動運転EVバスの実証運行において、同社が展開する電動三輪モビリティのシェアサービス「沖縄GOGO!シェア」の専用アプリが運賃決済手段として採用されたと発表した。利用者は一つのアプリで自動運転バスとシェアモビリティをシームレスに利用可能となり、交通連携による利便性向上を目指す。

豊見城市では、地域公共交通の課題解決に向け、11月28日から自動運転EVバスの実証運行を開始した。このバスは完全キャッシュレスで運行され、乗車には電子決済が必要となる。

一方、大和ハウス工業は、同市内で運営するショッピングセンター「イーアス沖縄豊崎」を拠点の一つとして、電動三輪モビリティのシェアサービス「沖縄GOGO!シェア」を展開している。この「イーアス沖縄豊崎」が、今回の自動運転バスの停留所にもなっていることから、両モビリティの結節点(モビリティハブ)として機能させるため、今回のアプリ連携が実現した。

具体的には、「GOGO!シェア」アプリに、自動運転バスの運賃決済機能が追加される。利用者は、バスに乗車する際に、車内に設置された決済用の二次元コードを「GOGO!シェア」アプリで読み込むだけで、運賃の支払いが完了する。

これにより、利用者は自動運転バスを降りてから最終目的地まで電動三輪モビリティに乗り換える、といった一連の移動を、一つのアプリでスムーズに行えるようになる。異なる交通事業者、異なるモビリティ間の連携をアプリで実現することで、シームレスな移動体験を提供する。

この取り組みは、国土交通省が推進する「モビリティハブ」の整備にも合致するものだ。大和ハウスは、「イーアス沖縄豊崎」をモビリティハブと位置付けている。今後は、自動運転バスのような新たな公共交通と、ラストワンマイルを補完するコンパクトモビリティを連携させることで、交通空白地帯の解消や地域活性化に貢献するモデルケースを構築したい考えだ。

大和ハウスは、今回の実証で得られるノウハウを活かし、今後同社グループが保有・管理する他の商業施設などにおいても、生活利便性に寄与するモビリティサービスを展開し、資産価値の向上を目指すとしている。

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