住友ゴム北大と研究拠点、フィジカルAIとモビリティ技術開発
2025/8/13(水)
住友ゴム工業は北海道大学と共同で研究拠点を新設すると8月8日、発表した。住友ゴム・北大の研究者、学生がフィジカルAIをはじめとする先端技術を研究し、未来のモビリティ技術開発に生かす。
両者は、北大の「総合イノベーション創発機構データ駆動型融合研究創発拠点」である「D-RED」内に研究拠点「住友ゴム イノベーションベース・札幌」を開設。イノベーションのきっかけをつくる技術として期待するフィジカルAI※を共同研究することで将来のモビリティで価値創造を図る。ものづくりの現場から生まれる研究テーマに基づいてAI技術を実装し、新技術の開発に挑戦するという。
※AIがセンサーやロボットなど実世界の装置と連携し、物理空間において自律的に認識・判断・行動する技術。従来のAIが主にデジタル空間での分析・予測に活用されていたのに対し、フィジカルAIは認識結果を実際の「動作」や「制御」へとつなげる点に特徴がある。(住友ゴムのプレスリリースより)
住友ゴムは長期経営戦略で「ゴム起点のイノベーション創出」を掲げており、人材育成や外部連携による技術開発を重視している。大学と共同で研究拠点を設置するのは2023年に東北大学内で「住友ゴム イノベーションベース・仙台」を開設して以来2例目。企業や自治体、研究機関とのオープンイノベーションを推進する計画という。