京都・けいはんな学研都市でレベル4自動運転認可に向けた実証を開始 1月24日より京田辺・木津川で試乗会
2025/12/23(火)
京都府、京田辺市、木津川市、精華町、およびアイサンテクノロジー株式会社らは、2026年(令和8年)1月24日から2月13日まで、自動運転レベル4の許認可取得に向けた技術検証および一般試乗会を実施する。本実証は、国土交通省の重点支援事業として、けいはんな学研都市エリアでの自動運転バスの社会実装を目指す取り組みである。
現在、京都府では交通事業者や周辺自治体と連携し、次世代モビリティの導入を進めている。今回の実証は、京田辺市では昨年度に続く実施となり、木津川市では初の運行となる。
精華町では既に8月から9月にかけて実施済みであり、エリア全体での実装に向けたステップが進んでいる。
一般試乗体験会は1月24日から開始され、無料で誰でも参加できる(要予約)。車両はティアフォー社製の「Minibus」を使用し、レベル2(運転手あり)での運行となる。最高速度は35km/h以下を予定している。
本実証の目的は、住民の利用意向や希望する運行形態の把握に加え、レベル4認可取得に向けた技術的な検証を行うことだ。
さらに、将来的な運行コスト削減を見据え、総務省の事業で採択された「1:N遠隔監視」技術の検証も併せて実施する。これは1名の遠隔監視者が複数台(3市町で3台を想定)のバスを監視するオペレーションの成立性を確認するもので、2月10日にシミュレーションが行われる予定だ。
一般試乗に先立ち、1月23日には三山木駅(京田辺市)と木津駅(木津川市)にて出発式が開催される。京都府らは、本実証を通じて得られた知見を活かし、他地域への横展開も見据えた先駆的な自動運転モデルの構築を目指す。








