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自動運転への活用も提案 産総研、位置姿勢推定システム「L-C*」開発

2023/6/1(木)

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)デジタルアーキテクチャ研究センター スマートモビリティ研究チーム 大石 修士 主任研究員らは、位置姿勢推定システム L-C*(エル シースター)を開発した。

同システムは、地図とカメラ画像の照合による位置姿勢の推定と、照合間の動きを補間するセンサー運動の推定を統合したものだ。これにより、安定して、かつ少ない計算量でカメラの位置姿勢を実現している。同技術の詳細は、2023年5月29日から6月2日まで英国・ロンドンで開催される国際会議IEEE International Conference on Robotics and Automation(ICRA)2023で発表予定だ。

さらに、産総研は、今後開発したシステムをさまざまな対象に応用するという。一例として、センサーを持たないパーソナルモビリティ、ヘッドレスモビリティの自動運転を提案している。搭乗者のスマートフォンをモビリティの「目」として取り付け、その場で自律化するというコンセプトだ。L-C*を利用して自己位置を推定しつつ目的地へと制御すれば、レーザー距離計などを取り付けた専用車両を使わず安価に自動運転を実現できる。なお、同社は、その他、スマートグラスを利用した人行動解析や施設内の案内を目的としたAR情報の提示など、多様な展開を目指すと述べている。



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