ドローンによる住宅への個別配送が可能に 複数同時運行にも対応
2021/7/12(月)
株式会社A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、ドローンによる住宅への個別配送システムを実装した。7月9日付のプレスリリースで明かしている。
配送先は、ミサワホーム株式会社が建設した住まいづくり体感施設「ミサワパーク東京」内の住宅だ。住宅は、「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」という名称で、持続可能な未来につながることをコンセプトとしている。配送には、移動式ドローンポートとA.L.I.が開発しているドローン運航管理システムC.O.S.M.O.S(コスモス)を使用した。居住者は専用のアプリケーションを使い、事前にドローンポートを屋外に移動させておく。あとは、ドローンがポートへの離発着、荷降ろし、配送拠点への帰還を行うという仕組みだ。IoTとC.O.S.M.O.Sを組み合わせることで、アプリケーション連携、自律飛行、ワイヤレス給電を行うことができる。
この仕組みの実装により、高齢者や体の不自由な方の外出回数低減や、介護中・育児中など外出が困難な際の日用品や医薬品の注文配送ニーズに応えることが可能だ。受け取り日時に在宅する必要がないため、居住者の自由な時間の使い方の創出にもつながる。運航管理システムC.O.S.M.O.Sを使うことで、複数台・複数案件の同時オペレーションが可能となり、多様なユースケースに対応できる。
また、A.L.I.は、配送会社と連携し、一部地域における配送の代替手段としてドローンを使うことを考えているという。再配達の負担軽減やCO2排出低減といった持続可能な物流手段への貢献や、物流のラストワンマイルという課題解決の一つになり得るという。
今後はレベル4(有人地帯の目視外飛行)を想定したドローンシステムの運用を目指す。オペレーターと機体の登録、認証などの機能を持つC.O.S.M.O.Sを活用することで安心安全な運航管理を徹底すると述べている。
(出典:A.L.I. Webサイトより)