Anyca、スマホで車を開けるサービス提供開始 非対面カーシェアも可能
2021/4/8(木)
株式会社DeNA SOMPO Mobility(以下、DeNA SOMPO Mobility)は29日、運営するカーシェアサービス「Anyca(エニカ)」が、個人間同士でカーシェアする車の鍵をスマートフォンで開けることができるシステム「AnycaKEY(エニカキー)」の提供を開始した。これにより、スポーツカー、高級車など最大約300車種の非対面でのシェアが可能になる。
「Anyca」には、通常対面による車のシェアをリピートして行うことで、オーナーとドライバーの間でコミュニケーションが生まれ、新たなコミュニティが形成されるといった楽しみがある。しかし、カーシェアの際に対面で車を受け渡しする必要があり、時間が合わないといった理由がカーシェア普及の障壁になっていた。これまでの一般的な非対面カーシェアの場合、車に工事をして受け渡し用の機器を取り付けることで非対面での受け渡しを実現していた。しかし、工事をして受け渡し用機器を取り付けるため、多くの車種で非対面シェアを実現することは困難だったという。「AnycaKEY」の非対面でのシェアは、車に工事をして機器を取り付ける方式ではない。これにより、最大約300車種に対応することを実現した。
今回のシステムの特徴は、オーナーとドライバー双方にメリットがある。オーナーにとっては、シェアや返却対応のために予定を空ける必要がなくなる。これにより、より多くのシェアを行うことが可能だ。ドライバーにとっては、「AnycaKEY」を導入しているオーナーの車を、これまで以上に予約がしやすくなる。「AnycaKEY」の非対面でのシェアは、車に工事をして機器を取り付ける方式ではないため、最大約300車種に対応することを実現した。また非対面化でのシェアというニーズにも対応する。
「AnycaKEY」は2020年12月からシステムを利用したいオーナーの募集を開始し、2021年3月29日時点で430台の申し込みがあるという。DeNA SOMPO Mobilityは、これまで個人間カーシェアの障壁になっていた時間の制限を「AnycaKEY」の普及で解決し、誰でもマイカーの維持費軽減が手軽にできる世界を目指すと述べている。