A.T.カーニーが自動車業界向けレポートを全文公開 業界の構造変化に着目
2021/1/13(水)
経営コンサルティング会社であるA.T.カーニーは、自動車業界向けの提言レポート「世界水準の自動車システムサプライヤーへの旅」を発表、同社ウェブサイトで全文を公開した。
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大は、日本の自動車関連業界にも大きな危機をもたらした。A.T.カーニーは、この影響から脱する時期は未だ見通せない状況であるとしたうえで、「COVID-19の影には構造的な業界変化が存在しており、中長期的な成長軌道を目指すアジェンダへとタイミングよくシフトすることが求められている」と述べている。レポートでは、(1)市場の新たな成熟ステージへの環境変化、(2)”タテ”から”ヨコ”へのクルマづくり変化、(3)上記に応じたグローバル・プレーヤーの戦い方進化、の3つのテーマのもと、日系サプライヤーが取り組むべき論点と解決方法について提言している。
筆頭著者であるA.T.カーニー シニア パートナー 阿部 暢仁(あべ・のぶひと)氏は、「自動車業界では、”CASE” や “MaaS” など数多くのトレンドが頭文字的に誤解も含めて拡散してきました。一方で、クルマづくりを含めた変化が進展していることもまた事実であり、自動車メーカーのみならず、これまでサプライヤーと言われてきた各社の重要性は増していくとみられます。日本経済を支える自動車産業の競争力を維持・強化するためには、こうした変化を冷静に見極め、単なるベストプラクティスの導入ではなく、各社が状況に応じた戦略を検討・実行する必要があり、COVID-19をそうした対応を加速させる一つの ”チャンス” とすることが重要です」とコメントしている(一部略)。
このレポートは、A.T.カーニーの特設ウェブページサイト(http://bit.ly/3pgkMvb)より全文をPDFでダウンロードできる。また連絡先を添えてJapan.PR@kearney.comまで連絡すれば、希望者には印刷版が無料で郵送されるとのことだ。