BOLDLY、栃木県ABCプロジェクトの自動運転バス実証にて業務受託
2022/7/29(金)
BOLDLY株式会社(以下、BOLDLY)は、栃木県ABCプロジェクトの自動運転バスの実証実験において、⾃動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」(仏NAVYA社製)の⾛⾏に関する業務を請け負った。7月21日付のプレスリリースで明かしている。
同実証実験は、日本工営株式会社(以下、日本工営)が、栃木県 県土整備部 交通政策課の「無人自動運転移動サービス実証検討調査業務委託」を受託し、実施する。BOLDLYは、「NAVYA ARMA」の運行業務のほか、走行ルートの走行調整などの事前準備を行う。栃⽊県ABCプロジェクトは、栃木県が2025年度の自動運転バスの本格運行を目指して、2020年度から2023年度にかけて県内各地で⾃動運転バスの実証実験を進める取り組みだ。「NAVYA ARMA」を用いた実証実験は、2021年度の壬生町に続き今回が2回目となる。壬生町での実証実験では、主に公園内の道を走行した。
今回の実証実験では、一般車両が走行する公道(1周約1.6キロメートル)を時速20キロメートル未満で7月24日~8月5日に走行する。走行ルートは、黒田原駅周辺に住む町民や黒田原駅の利用者に新たな交通手段として便利に使ってもらえるように、駅や薬局、役場などの停留所を通るルートを設定した。
また、今回の実証実験では、BOLDLYが開発した自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」による車両の遠隔監視を実施する。ほかにも、黒田原駅および那須町役場に設置するディスプレーに「Dispatcher」の画面を表示して、⾃動運転バスの運⾏状況(車両の位置情報)を案内する予定だ。さらに、同社は、走行環境や通信環境など自動走行に必要な情報の調査、走行経路の3次元地図データの作成、⾏政や県警からの助言などを反映した⾛⾏ルートの走行調整も行う。
なお、同社は、地域の特性やニーズに沿って自動運転バスの実用化に向けた取り組みを進めていくと述べている。