日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けて、さまざまな車の電動化が進むことが予測されるなか、すでに国内におけるフォークリフトの電動化は進んでいる。電動フォークリフトの販売比率は、2005年度に47.2%だったのに対して、2018年度には61.3%まで向上した。しかし、従来の電動フォークリフトは、1回の満充電で使用できる時間が短いことや、バッテリーの満充電に時間がかかることが課題として挙げられていた。

同社のフォークリフトは、リン酸鉄(LFP)リチウムイオン電池を搭載しており、最短1.5時間で満充電が可能で10時間以上の稼働を実現する。そのため、環境負荷を低減しながら業務効率の向上に寄与するものとして、物流倉庫業界や製紙業界、機械・製造業界などのさまざまな業界に、累計約400台のフォークリフトを納入している。

同社は、2025年に「大阪・関西万博」の開催を控える関西エリアにおいては、事業者の環境意識の高まりだけではなく、物流機能の一層の整備・効率化が進むと考えているという。このような理由から、大阪・兵庫・京都を含む関西圏における物流の中心に位置する大阪北摂エリアに営業所を開設する。大阪営業所では、実際にフォークリフトを見たり試乗したりすることが可能だ。これにより、関西圏をはじめとする西日本エリアにおける販売を強化すると述べている。