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キャンピングカーで災害時の子供医療支援 メモラボにぱらママが事業参画

2022/3/30(水)

キャンピングカー株式会社の運営する「メモラボ」に、特定非営利活動法人輝くママ支援ネットワーク「ぱらママ」が事業参画した。同社が、3月28日付のプレスリリースで明かしている。
同社は、医療支援コンソーシアム「メモラボ(メディカルモビリディラボ)」を2021年7月に設立した。同コンソーシアムの目的は、クルマという視点から医療業界を支援する仕組みを創出することだ。自動車メーカー、エネルギー事業者、交通事業者、Maas関連事業者など、医療向けモビリティの開発に必要とされる製品・サービスを持つ企業に対して参加の呼びかけを行い、業種を越えたパートナー連携を目指している。

一方、ぱらママは、在宅にて医療的ケアが必要な子ども(医ケア児)の災害時避難手段・一時避難所としてキャンピングカーを活用するアシストネットワーク事業「ひなんピング」を運営している。これまでは、岡山大学、キャンピングカー事業者、医師・看護師ネットワーク、ぱらママの4者協働による事業展開を行っていた。

メモラボは、ぱらママの事業参画により、電源の安定供給を目指す。キャンピングカーは車載したサブバッテリーで100V電源が使用できるため、災害・医療用モビリティとして適している。しかし、車外からの給電が難しい環境下における支援活動には時間に限界がある。そこで、ひなんピングがこれまでに行ってきた蓄電池や発電機の比較検証や、医ケア児向け避難訓練の知見を生かす。さらに、医療機器の長時間使用に耐え得る「災害・医療特化型ポータブルバッテリー」の開発も視野に入れている。

また、メモラボは、GPSアプリケーション開発に向け、ひなんピングとの連携を図る。クルマとユーザーの位置情報を把握することで、最適な車両配備と緊急出動時の迅速な支援活動が可能になる。また、より安全で確実な支援を行うために、電気使用率やバッテリー残量のデータがリアルタイムで収集でき、車両ステータスを常時監視するシステム構築を考えているという。

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