シェアサイクル「チャリチャリ」、久留米市・宮ノ陣地区のモビリティハブ実証に参画
2025/12/3(水)
シェアサイクルサービス「チャリチャリ」は、福岡県久留米市が実施する「宮ノ陣地区モビリティ・ハブ社会実験」に参画した。西鉄宮ノ陣駅前に新たに設置されたモビリティ・ハブにポートを開設し、駅利用者にライドチケットを提供するなど、鉄道とシェアサイクルの連携を強化。地域の回遊性向上と公共交通の利用促進を目指す。
久留米市の宮ノ陣地区は、企業や学校などが集積し、急行も停車する西鉄宮ノ陣駅を擁する一方、駅に接続する路線バスがなく、地域内の移動手段が不足しているという課題を抱えていた。
この課題を解決するため、久留米市は国の実証事業として、西鉄宮ノ陣駅前にシェアサイクルや電動シートボードといった新たな移動手段を集約した「モビリティ・ハブ」を設置。チャリチャリは、この社会実験に参画し、ハブ内にポートを開設した。
チャリチャリは2024年4月から久留米市でサービスを開始し、現在では約280台の自転車と100箇所以上のポートを展開している。今回のモビリティ・ハブへのポート設置は、駅から先の移動を担い、鉄道利用者の利便性を高める狙いがある。すでにこのポートは、宮ノ陣地区内で最も利用が多いポートとなっており、設置効果が表れ始めている。
さらに連携を強化するため、12月1日からは久留米市および西日本鉄道と協力し、西鉄宮ノ陣駅・五郎丸駅の利用者を対象に、チャリチャリのライドチケットを期間限定で提供する実証も開始。公共交通とシェアサイクルの連携利用を促し、地域全体の回遊性向上を図る。
チャリチャリは、この社会実験を通じて得られたデータや知見を活かし、地域に根ざした最適な交通モードの構築に貢献していくとしている。







