アイシングループ、乗り合い送迎「チョイソコ」全国10カ所に拡大
2020/10/5(月)
アイシングループは、乗り合い送迎サービス「チョイソコ」の運行を、10月から新たに愛知県岡崎市、愛知県幸田町、岐阜県各務原市、滋賀県竜王町(運営主体:竜王MaaS協議会)、長崎県五島市、長崎県雲仙市(運営主体:長崎トヨペット株式会社)の6カ所で開始する。
すでに運行している愛知県豊明市、群馬県明和町(運営主体:社会福祉法人明和町社会福祉協議会、群馬トヨタ自動車株式会社)、兵庫県猪名川町(運営主体:ネッツトヨタ神戸株式会社)、鹿児島県志布志市(運営主体:トヨタカローラ鹿児島株式会社)と合わせて運行エリアは全国で10カ所となる。
乗り合い送迎サービス「チョイソコ」は、高齢者を中心とした利用者の健康維持・増進をめざした移動支援サービス。高齢化が進む中で、「買い物難民」や自力での通院が困難である「医療難民」の増加が社会問題となっている。これらの問題解決に向け、地域住民と医療機関や公共施設・フィットネス・スーパーマーケット等の施設を結ぶ移動支援を行うことで、高齢者を中心とした外出機会の創出につなげたい考えだ。地図上のルートの計算には、アイシングループ内で培ったカーナビゲーションの技術を応用し、複数の利用者の目的地・到着時刻を考慮した最適な乗り合いルートを算出できる仕組みとなっている。すでに運行している愛知県豊明市、群馬県明和町(運営主体:社会福祉法人明和町社会福祉協議会、群馬トヨタ自動車株式会社)、兵庫県猪名川町(運営主体:ネッツトヨタ神戸株式会社)、鹿児島県志布志市(運営主体:トヨタカローラ鹿児島株式会社)と合わせて運行エリアは全国で10カ所となる。
2018年7月から愛知県豊明市で実証実験を開始して以降、アイシングループが地方自治体と直接提携して運行する地域のほか、兵庫県猪名川町のようにトヨタ販売店がチョイソコの運営主体となるケースも徐々に広がりつつある。高齢者の免許返納による移動機会の減少など、地方が抱える課題を地元に根差した販売店ならではの視点で捉え、「チョイソコ」をひとつの手段として課題解決につなげている。さらに、チョイソコの専用システムを応用することで、コロナ禍での弁当配達や児童送迎など、地域特性やニーズに合わせたサービスを付加して運行をしているエリアもある。
アイシングループは、2020年度中に全国約20カ所まで運行エリアを拡大する方針。加えて、チョイソコの車両にカメラやセンサーを取り付けて運航することで、大気汚染の検知や、道路の破損状況の検知をもとにした災害現場のマッピングをするなど、乗り合い送迎サービスに新しい価値を付加した複次的なサービスも検討している。