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ノキアが考えるコネクティビティを実現するクルマの通信の未来 〜既存の4GLTEなのか未来の5Gを使うのか

2017/11/1(水)


自動車業界の中でのNokiaの立ち位置

Nokiaは自動車と何の関係があるのかと疑問に思うかもしれない。しかし、コネクテッドカー実現のためには自動車業界と通信の業界という異業種が手を取り合うことは必須となっていく。クライン氏は 「Nokiaはクルマを造っているわけではないが全てのモノをクルマとつなぎたい」と述べ、コネクティビティのソリューションを提供し高度なワイヤレス機能をクルマに提供し、交通システムの中で新しいサービスをけん引していきたいとNokiaの戦略を語った。また、コネクティビティのだけでなく、クルマをデバイスと考え、車両やアプリケーションの管理といったバックエンド側の技術にも取り組んでいる。

現在、NokiaはOEMやTier1サプライヤ、政府などとコミュニケーションをとりながら、コネクテッドカーに必要な周波数、ビジネスモデル、規制などの分野に対して共同で研究と実証を行っている。その中で、通信の標準化を進める5GAAという団体にも参画している。

 

5GAAの参加メンバー 一覧



 

5GAAでの取り組み

5GAAは、5Gオートモーティブ・アソシエーションといい、自動車業界と通信業界を結びつけようとする取り組みだ。通信業界はクルマがつながることによるユースケースやニーズを、自動車業界は4Gから5Gへの進化を、お互いに理解しなければならない。そのため、BMWやAudiなどのメーカーとデンソーやボッシュなどのサプライヤ、そしてKDDIやNTTドコモなど通信業界が参加している。Nokiaも創立時からのメンバーである。下部に5つのワーキンググループを持っており、ユースケースと技術的要件、システム・アーキテクチャ・ソリューション、評価と実証、標準化、ビジネスモデルと市場化といった各面から戦略を考えている。

5GAAの目的は、通信のソリューションにyりモビリティのサービスをサポートし、最終的にはドライバーレスのクルマ、スマートな交通システムを実現していくことだという。ただし、5Gという名前がついているものの、クライン氏は「われわれが考えているキーメッセージとしては、コネクテッドカーはまさに今始まりつつあり、5Gを待つ必要はない。テレマティクス、インフォテイメント、アプリケーションの多くを今ある4Gのネットワークでサポートできる。これが5Gへと進むにつれてより効率的にサポートすることができる」と述べ、4Gの技術でコネクテッドカーが実現できるとした。

 

5GAAの組織図



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