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沖縄県浦添市、ワクチン接種者向けに電脳交通のタクシー配車システム活用

2021/6/15(火)

デマンド型コミュニティバス
(うらちゃんmini)

てだこモビリティサービス有限責任事業組合(以下、TOMOS)は、株式会社電脳交通(以下、電脳交通)の配車システムを導入した。乗合機能を活用した医療機関へのワクチン接種者移動サービスの運行管理を開始した。電脳交通が6月14日付のプレスリリースで明かしている。
沖縄県浦添市では2020年11月に地元タクシー事業者8社が「TOMOS」を立ち上た。高齢者や学生らの移動の足の確保に行政・業界が一体となる取り組みとして、浦添市より市全域をカバーする大規模なデマンド型コミュニティバス(うらちゃんmini)の運行を委託されていた。

全国各地で新型コロナウイルスワクチン接種がスタートするなか、主に高齢者の自宅と接種会場間の移動手段の確保が課題になりつつある。沖縄県浦添市では、ワクチン接種が開始された2021年5月8日以降、うらちゃんminiを利用して接種会場まで接種者を無料で移送するサービスを提供していた。しかし、準備期間の短さと従来の運行形態との違いから、運行管理はアナログ管理とならざるをえなくなった。業務負担が大きいだけでなく、現場ドライバーへの指示においてもヒューマンエラー発生確率の高さが課題となっていたという。

また、ワクチン接種のための乗合サービスは、別々の場所で接種者が乗車し、複数の医療機関へ移動する必要がある。そのため、ルート設計が複雑になり、運行管理の観点においても課題があった。そこで乗合・デマンド交通サービスの実証実験とシステム構築を2019年より行っていた電脳交通のクラウド型タクシー配車システムの「乗合機能」が採用された。

電脳交通の「乗合機能」は、乗車依頼を受けたオペレーターが乗車位置と乗車順を設定するだけで、ドライバーの端末に順序、およびルートが送られる。これにより、配車指示とサービス提供にかかる設定や手間が飛躍的に軽減され、業務効率および移動効率の大幅改善が見込まれるという。

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