ダイハツ「DNGAの開発で先進技術の導入加速」東京モーターショー2017

2017/12/22(金)

　会場に展示されたコンセプトカーの中で最も目を引いたのはコンパクトカー「DN COMPAGNO（ディーエヌコンパーノ）」。往年の名車の名前を冠したこのクルマは、初代コンパーノのデザイン思想を継承し、伸びやかで美しいシューティングラインを備えたスタイリングのコンパクト4ドアクーペとなっている。ちょっとしたドライブや近所のカフェに夫婦で出かけるなど、アクティブシニアをターゲットとしている。パワートレインは1.0リットルターボで、1.2リットルハイブリッドも搭載可能としている。

DN COMPAGNO：乗車定員4名の4ドアクーペ。シューティングラインなど初代コンパーノから受け継がれるデザインも見られる。奥に見えるのは1963年に発売されたセダンタイプの「コンパーノ・ベルリーナ」。

「DN PRO CARGO（ディーエヌプロカーゴ）」は、１９５７年に発売した「ミゼット」の、使い勝手の良さと高い拡張性を継承したモデルで、シニアや女性でも使いやすい底床フラットフロアや室内大空間となっている。使いにくいという商用車のイメージを変える、未来の働く人のパートナーとして使える軽商用EVだ。

DN PRO CARGO

乗車定員2名のEVマルチユースバン。低重心・低床フラットフロアで乗り心地も使い勝手も向上。目的に合わせて社内レイアウトをカートリッジのように交換できるマルチユニットシステムを採用、写真は福祉用に車イスを乗せている。

その他、モダンプロダクト的なシンプルさをもった外観の「DN U-SPACE（ディーエヌユースペース）」、日常と趣味の両立を実現するコンパクトでスタイリッシュなＳＵＶ「DN TREC（ディーエヌトレック）」、コンパクトながらスタイリッシュなプレミアム６人乗りミニバン「DN MULTISIX（ディーエヌマルチシックス）」など、高齢者や女性の使いやすさを追求したコンセプトカーの展示が多く見られた。