住友商事ら、EVのバッテリーへの影響検証 全国的な利用可否実証へ
2024/1/22(月)
住友商事株式会社(以下、住友商事)らは1月17日、EVの導入に課題を持つ沖縄県や北海道など気候寒暖差が顕著な地域へのEV導入を1月より推進すると発表した。
今回の取り組みは、第一交通産業株式会社(以下、第一交通)、住友商事、住友三井オートサービス株式会社(以下、SMAS)で実施する。また、沖縄県に導入する4台のEVタクシーは、国土交通省「地域交通共創モデル実証プロジェクト」に採択されている。また、3社は、福岡市や広島市といった長距離・長時間稼働が著しい都市部において、EVタクシーの有用性を確認してきた。今後は、寒冷地の北海道や温暖な沖縄本島での走行を踏まえたバッテリーへの影響を検証することで、全国的なEVタクシー利用の可否を実証する。
くわえて、SMASは、今後EV車両のメンテナンスや充電サービスの提供についても第一交通と協業していくという。そして、第一交通が組成する「No.1タクシーネットワーク」に対するEVタクシーの提供スキームの検討も実施する予定だ。さらに、3社は、既存の内燃機関のタクシー車両や地方交通が抱える課題に向けたソリューションや、MaaSやCASEといった観点も検討していくとのことだ。
なお、3社は、「地域交通共創モデル実証プロジェクト」に採択されたEVタクシー4台について、沖縄県における二次・三次交通の確保、オーバーツーリズム解消、およびタクシー乗務員の確保を目的に、1月より沖縄県国頭郡本部町、東武トップツアーズ株式会社と行う共同実証に活用していくと述べている。
(出典:第一交通産業 Webサイトより)