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TIS、浜松市佐久間町で官民連携のMaaS実証実験 EVタクシーをオンデマンド配車

2020/9/8(火)

TISインテックグループのTIS株式会社は、静岡県浜松市天竜区佐久間町(以下:佐久間町)で運営している公共交通空白地有償運送事業のタクシー業務に対して、再生可能エネルギーを活用した電気自動車によるMaaSプラットフォームを提供する実証実験を、2020年9月16日から12月18日まで実施することを発表した。
今回の実証実験では、佐久間町のNPO法人がんばらまいか佐久間(以下:がんばらまいか佐久間)、浜松市、浜松新電力、TISが参加する「浜松佐久間MaaS推進協議会」が、EVでタクシーを運行をする。佐久間町の地域住民3,134名(2020年4月1日現在)を対象に実施。車両は「NISSAN E-NV200(7名乗りワゴン)」を採用した。


佐久間町に設置した太陽光パネルで発電した電力などを利用して運行することで、過疎地域交通の利便性の向上と運用業務の合理化、再生可能エネルギーの地産地消を目指す。

佐久間町は市内でも特に高齢化・過疎化の進む地域で、不採算性から公共交通事業者・民間タクシー事業者とも廃止・撤退が相次ぎ、地域住民の移動手段が十分でない状況。これを受けて、がんばらまいか佐久間では、浜松市と連携して2007年より有人オペレーターが利用受付を行う公共交通空白地有償運送事業を運営している。しかし、利用者減による事業採算性の悪化やサービスに係る人材の不足といった課題を抱え、実情に沿ったサービス利便性の向上と効率的な運営の実現が急務となっていた。

そこで、今回の実証実験では、TISが提供するMaaSプラットフォームを公共交通空白地有償運送事業に導入することで、この課題解決を目指す。

TISは、過疎地域の次世代交通・エネルギー問題の解決を目指し2019年8月に北海道厚沢部町で行った実証実験「ISOU PROJECT」で使用したMaaSプラットフォームを改良し、実証実験で活用するタクシーのオンデマンド配車システムを提供する。

さらに移送サービスに使う電気自動車(EV)、地域通貨発券端末や乗車時に必要なスマートフォン向けのアプリやICカードなどを無償で貸し出し提供する。CTI(音声自動応答電話)を活用したオンデマンド・前日乗車予約の仕組みによって、高齢者などにも利用しやすい環境を整え、電話の音声ガイダンス利用が困難な難聴者向けにはタブレット端末の操作でタクシーを呼び出せる「浜松佐久間MaaSかんたんアプリ(仮称)」の開発と提供を順次行う予定。また、呼び出し・予約・配車をシステムで受け付けることで、従来のオペレーター対応コストを削減する。

また、この実証実験は、経済産業省・国土交通省の令和2年度「スマートモビリティチャレンジ」プロジェクト内の地域の課題解決に資するMaaSのモデル構築を図る「日本版MaaS推進・支援事業」に採択されている。

さらに、佐久間町が属する浜松市天竜区は「浜松市エネルギービジョン※1」に基づき浜松市が進めるスマートプロジェクトのモデル地区の一つであり、TISは本実証実験を通して地域内のスマートコミュニティ事業・創エネ事業などの実現可能性の検証と、浜松市と協力して地域のエネルギー事業に対する支援の検討も行う。

「浜松佐久間MaaS推進協議会」では、今回の実証実験後に、佐久間町での本格サービス展開の有無、他自治体への同サービスの展開を視野に入れた事業化、および自治体と連携した再生可能エネルギーなどによるエネルギー地産地消を通じた政策の立案・支援を進めていく予定。
※1 「エネルギーに対する不安のない強靭で低炭素な社会『エネルギー・スマートシティ』」の実現を目指す、浜松市のエネルギー政策の方向性を明らかにしたもの

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