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DeNA 携帯電話網を用いた遠隔型自動運転車両の公道実験を実施

2019/3/6(水)

株式会社ディー・エヌ・エー(以下 DeNA)は、日本信号株式会社(以下 日本信号) 、アイサンテクノロジー株式会社と、愛知県常滑市の中部国際空港島の公道において複数台の遠隔型自動運転車両に携帯電話網を用いて信号情報を送り、走行する実証実験を2019年3月3日に行った。遠隔型自動運転車両への信号情報の送信は日本初となる試みだ。
今回の実証実験は、愛知県が主体となり県内3市において、複数台の遠隔型自動運転車両を同時に走行させる実証実験の一環として実施された。車両内の運転席は無人で、遠隔にいる1名の運転手が2台の自動運転車両を同時に遠隔監視・操作し、2台の車両は時間差を置いて出発し、同時に走行した。

公道の交通ルールに従って走行する自動運転車両において信号情報との連携は必要不可欠である。これまで自動運転車両は車載カメラを用いて信号情報の検知をしてきたが、前方車両による遮蔽や逆光などの環境要因によって検知が困難になることが懸念されてきた。そこで信号情報を直接車両に送り、カメラによる信号検知システムと補完し合うことで、より確実な信号情報の検出が可能になることが期待される。
また、信号情報を自動運転車両が遠距離で得ることで、事前に車両の速度を制御し、交通渋滞の緩和や環境負荷の低減に繋がることを目指す。

今回は実証ルート上で2方向から流入する交差点の信号制御機に日本信号の専用無線装置を取り付け、リアルタイムに信号の灯色や残り時間などの信号サイクル情報を携帯電話網を介して自動運転車両へ送った。信号情報を受けた車両は、自動運転システムによって「進む」か「停止」かの制御を行う。DeNAがこれまで培ってきたクラウドの技術やシステム作りの経験を活かし、低コストかつ汎用的な仕組みを実現した。

交通分野のプラットフォーマーであるDeNAは、本実証実験を通して、道路側のインフラと車載システムが協調して事故を防止する「インフラ協調型システム」の導入を推進していく。自動運転サービスの実現だけではなく、インフラやクルマからの情報を活用して、より完成度の高いプラットフォームの実現に取り組んでおり、携帯電話網を用いた信号情報の通信は2020年以降の社会実装を目指している。

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