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乗り放題タクシーと海上タクシーを連携 電脳交通らが広島県で実証開始

2021/2/2(火)

株式会社電脳交通(以下、電脳交通)、株式会社ピージーシステム(以下、ピージーシステム)、scheme verge株式会社(以下、scheme verge)は、江田島市(広島県)の協力のもと、乗り放題タクシーと海上タクシーとを組み合わせた新しい移動サービスの実証実験を開始する。

このプロジェクトは、広島県が推進する「ひろしまサンドボックス」採択事業の一環として実施するもの。
ひろしまサンドボックス:AI/IoT、ビッグデータ等の最新のテクノロジーを活用することにより、広島県内の企業が新たな付加価値の創出や生産効率化に取り組めるよう、技術やノウハウを保有する県内外の企業や人材を呼び込み、さまざまな産業・地域課題の解決をテーマとして共創で試行錯誤できるオープンな実証実験の場を構築する取り組み

広島県南部に位置する広島湾には多くの観光客が訪れているが、宮島から江田島への定期航路はなく、広島湾エリアを周遊することが難しいことに加え、高齢化が進む中で地域公共交通を維持することにも課題があるという。

また、江田島市には鉄道がなく、全国平均で見ても高齢化が進む地域だ。地理的には広島市内や宮島などと近いが、近年島しょ部では人口減少を背景に定期航路の廃止が相次いでいる。同地域においても、交通手段の兼ね合いから島民の移動や観光客の訪問に支障をきたしている状況だ。

こうした背景から、宮島や江田島などの広島湾島しょ部を周遊する海事観光の促進と新たな交通サービスの確立を目指して、広島湾域の海上タクシーと江田島市内のタクシーを組み合わせた観光型MaaSの実証実験を行う。

具体的には、ピージーシステムのプラットフォームを介してscheme verge提供のMaaSアプリ「horai」と電脳交通のタクシー配車システムを連携し、サービスを提供する。

提供サービスは主に、(1)広島湾域にてオンライン予約が可能な海上タクシー(2)horaiで広島湾域の観光スポットを閲覧し、選択したスポットを周遊する旅程作成(鉄道・バス・陸上タクシー・海上タクシー等に対応)(3)旅程に含まれる海上タクシー・乗り放題タクシーの決済の3つ。

実証実験は2月1日から2月14日にかけて、江田島市において「タクシー乗り放題サービス」を事前登録した利用者を対象に行う。

対面でのコミュニケーションを不要とするチケットの事前受け取りやキャッシュレス決済に対応し、アフターコロナ時代の新しい観光や移動のあり方を検証する方針だ。

また、ユーザーの利用データと事業者の業務データをもとにエリア全体の需要と供給の最適化を行うシステムを導入し、人口減少が進む地域の観光業界・交通業界の事業者が最低限のオペレーションで最大限の収益を上げられるデータ駆動型エリアマネジメントの実現を目指していく。

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