ニュース

デンソーとMSL、SLOCを活用した実証開始 混載輸送サービス実用化へ

2024/12/2(月)

実証実験概念図

株式会社デンソー(以下、デンソー)は11月25日、三井倉庫ロジスティクス株式会社(以下、MSL)とともに、荷物を積載するコンテナ部分を脱着できるスワップボディコンテナ車両を用いた幹線中継輸送サービス「SLOC」(Shuttle Line of Communication、以下、SLOC)を活用し、混載※1輸送サービスの実用化に向けた長期実証実験開始を発表した。

同実証は、実際の利用者の貨物を輸送するMSLの事業活動の中で実施する。目的は、SLOCとMSLの製・配・販連携ロジスティクスプラットフォームを組み合わせて、前回の実証時から共同領域を拡大させた運用を行うことで、中継輸送と混載輸送を組み合わせたサービスの実用化に向けた課題をより具体的に洗い出すことだ。

さらに、同実証では、荷主が希望する運行スケジュールを実現しながら、複数荷主の荷物をデンソーの独自AIアルゴリズムによって算出した最適な組み合わせで混載し、積載率を向上できるかを検証する。また、スマートフォンとQRコードを活用し、コンテナが正しく中継されたかを管理する中継管理システムを運用することで、さらなる改善に向けた利便性の検証を行う予定だ。

なお、両社は、今後SLOCの社会実装に向けた取り組みを加速させ、物流業界における人手不足や長時間労働といった2024年問題の解決や、CO2排出量削減に貢献していくと述べている。

▼関係者のコメント
■デンソー 執行幹部 社会イノベーション事業開発統括部長 加藤充氏のコメント
物流業界をリードしている三井倉庫ロジスティクス様と合同で実証実験を行うことで、SLOCの実用化に向けて大きく前進できると確信しています。今回の実証で得られた課題を速やかに解決し、CO2削減と荷物を待つお客さま、物流業界に関わる全ての人の幸せにつなげていきます。

■代表取締役社長執行役員 石川輝雄氏のコメント
デンソー様の幹線中継輸送サービス「SLOC」プロジェクトは、複数の企業様と合同で短期間の実証実験が重ねられてきました。この度は、実用化へ向けた取り組みとして、新たな輸送モデルの構築を共に挑戦できることは、大変貴重な機会だと認識しております。共創による新たな事業創造を通じて、「人」や「地域」「社会」「環境」に配慮した、持続可能で高付加価値な物流ネットワークの構築を進めてまいります。

※1 複数の荷主の荷物を同じコンテナに積載すること
※2 メーカーとリテーラー(店舗/EC/オムニチャネル)の物流と在庫をシームレスに最適化し、物流インフラ(保管・輸送・作業)、在庫、業務などを効果的にシェアリングする仕組み

(出典:デンソー Webサイトより)

get_the_ID : 240388
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

ページ上部へ戻る