デンソーテンら、速度超過などの可能性を自動検出するサービスを開発
2021/3/26(金)
デンソーテンは、法人向け通信型ドライブレコーダー「G500Lite」とナビタイムジャパンの提供する「NAVITIME運転分析API」とを連携し、「G500Lite」の取得したGPSによる位置情報などの走行データをクラウドセンターで速度超過、通行禁止箇所侵入、踏切不停止、一時不停止が発生した可能性のある場面を自動で検出するサービスを開発した。25日にプレスリリースで発表している。
社有車や営業車を管理している企業にとって、事故の未然防止を図ることは必要だ。万が一交通事故を起こしてしまった場合は、経済的な損失だけでなく、社会的な信用損失など事業機会損失にもつながる。
今回のサービスの目的は、管理者だけでなくドライバー自身の安全運転への意識を高めてもらうことだ。ドライブレコーダーのデータを分析し、違反の疑いがある発生日時、内容、件数、および仮想的な違反点数や反則金を安全運転管理システムで一覧表示する。該当場面の映像を取得して確認することも可能だ。これにより、事故予防だけなく、ドライバーに対する法令遵守への習慣づけにつながることを期待しているという。
またクラウドセンターでは、車両の位置情報をもとに地図データと紐付けて実道路上の走行軌跡に補正し、マップマッチング技術により高い検知精度を実現している。普通車、大型車などの車種別の標識判定も可能だ。
なおデンソーテンは、人と地球に優しい製品でクルマの魅力を高める「クルマの価値向上」や、移動の課題を解決し人々の生活を豊かにすることに貢献する「生活の価値向上」への取り組みを具体化し、ユーザー・社会に貢献すると述べている。