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デンソーテンら4社、異なる運送事業者が参画できる中継輸送の実証実験実施

2022/4/13(水)

実証実験の様子

大王製紙株式会社、伊藤忠ロジスティクス株式会社、三井倉庫ロジスティクス株式会社、株式会社デンソーテン(以下、デンソーテン)は、異なる運送事業者間での、四国-関東間における中継輸送の実証実験を3月7日~11日に実施した。デンソーテンが4月12日付のプレスリリースで明かしている。

近年トラック輸送におけるドライバー不足が深刻化しており、輸送の効率化および労働負荷軽減が社会課題となっている。特に、長距離ドライバーは、運転以外にも荷物の積み降ろしなどの荷役時間や、荷待ち時間により拘束時間が長く、ドライバーによる荷役作業は体力的な負担も大きい。そのため、決して労働環境が良いとは言えない状況だ。

さらに、2024年から「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(働き方改革関連法)」により、「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」が適用される。これに向けて、運送・物流業界の労働環境の整備が求められている。また、運送・物流業界ではトラックによるCO2排出量が多く、カーボンニュートラルの実現に向けてトラック輸送の効率化が必要だ。

同実証実験では、アートバンライン株式会社、遠州トラック株式会社、フジトランスポート株式会社、株式会社優輪商事(五十音順)と協力して実施した。商品を積載する荷台(コンテナ)部分を着脱できるスワップボディコンテナ車両を用いて、異なる運送事業者間での実験を行っている。また、荷主と運送事業者のマッチングを行い、ドライバーが間違ったコンテナを運ばないよう、QRコードを用いた「幹線中継輸送運行管理システム」を使用している。

なお、4社は、実証実験を通じて、異なる運送事業者が参画できる中継輸送の可能性を確認している。さらに、一部の運行において、輸送業務と荷役作業を分離し、荷役作業を荷主が行うことで、ドライバーの体力的な負担軽減や長時間労働の改善につながったという。また、4社は、スワップボディコンテナ車両を活用した中継輸送について、トラックの走行距離や待機時間のアイドリングが削減され、CO2排出量を抑える効果が期待できると述べている。

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