大日本印刷、量子コンピューターのソフトウエア開発のAQと資本業務提携
2023/9/4(月)
大日本印刷株式会社(以下、DNP)は8月30日、量子コンピューターのソフトウエアを開発する株式会社エー・スター・クォンタム(以下、AQ)との資本業務提携を発表した。
今回の業務提携では、「『組み合わせ最適化』に関するソリューション開発」、「企業・団体等のさまざまな課題に対応できる体制構築」を図る。「『組み合わせ最適化』に関するソリューション開発」では、DNPが2021年に開発した「組み合わせ最適化問題」を高速で処理する「DNPアニーリング・ソフトウエア」を活用。そして、製造・物流業界における生産計画や配送経路の組み合わせを最適化するソリューションを開発し、企業のDXを支援する。一方、「企業・団体等のさまざまな課題に対応できる体制構築」では、量子コンピューターやソフトウエア等の量子技術を活用した解決策の提案や、コンサルティングを行う体制を構築していく予定だ。また、DNPは、AQとの連携により、量子コンピューターのソフトウエア開発に関連した人材の育成や研究開発体制の強化を図る。
なお、両社は、製造・物流業界向けに提供するソリューションの開発や企業・団体等のニーズに対応可能な体制を構築するなど、社会への量子技術の実装を目指すという。さらに、DNPは、DNPアニーリング・ソフトウエアなどの提供を通じて、物流業界が直面する2024年問題をはじめとした人手不足の解決や、製造現場のDX推進、生産性向上に貢献していくと述べている。
(出典:DNP Webサイトより)