ドコモ、将来の駅乗降者数を予測する技術開発 初開催イベントでも利用可能
2021/8/20(金)
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、人口分布データを用いてイベント開催時などの駅混雑状況を高精度に予測する「将来駅混雑予測技術」を開発した。8月19日付のプレスリリースで明かしている。
今回の技術は、過去のイベントにおける駅乗降者数推定情報と、その際の人口分布データや気象データとの関係性をモデル化した。これにより、直近の人口分布データと、気象データ、イベント日程データから、将来の駅乗降者数を最長90分後まで10分間隔で予測する。人口分布データは、「モバイル空間統計 国内人口分布統計(リアルタイム版)」によって推計された値を利用する。最短1時間前までの人口分布データを取得できるため、直近の混雑状況を反映することができ、高い精度で混雑を予測可能だ。初めてイベントが開催される場所でも、イベント終了後の駅混雑状況を予測することができる。イベントの日程が2日間以上ある場合は、前日までの混雑情報を自動的に反映させて、2日目以降の混雑を予測をすることが可能だ。
また、日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、バリアフリールート案内Webアプリ「Japan Walk Guide」を開発した。このアプリは、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会が配信している。同アプリには、「将来駅混雑予測技術」により予測された混雑情報を7月13日から9月5日まで期間限定で提供している。「Japan Walk Guide」の「駅混雑情報」は、イベント会場の周辺駅および主要乗換駅における駅乗降者数の予測を棒グラフにて表示する。これにより、駅の混雑や密の回避に活用可能だ。なお、ドコモは、引き続き混雑予測の技術開発に取り組むとともに、ユーザーへの新たな体験の提供を進めると述べている。
(出典:ドコモ Webサイトより)