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ドローンで医薬品を配送 大分県で2月から実証実験

2021/2/1(月)

想定していなかった症例でも必要な医薬品をすぐに提供(導入後イメージ)

想定していなかった症例でも必要な医薬品をすぐに提供(導入後イメージ)

株式会社オートバックスセブンの100%子会社である株式会社エー・ディー・イーは、大分県竹田市宮砥地区でドローンによる医薬品配送の実証実験を2月4日に実施する。
大分県竹田市の宮砥地区は、現在地域医療の拠点となる診療所がなく、40km離れた場所に位置する社会医療法人社団大久保病院が週に1度訪問診療を行っている。訪問診療においては事前に処方した医薬品を準備しているが、現地での診療の内容によって、想定していなかった医薬品が必要になる場合もある。その際、即日の処方ができず、後日配送になるといった時間的なロスが発生し、より効率的な医薬品の配送が課題となっている。

そこで今回、株式会社エー・ディー・イーは、移動支援・生活支援として、訪問医療時の突発的な医療品不足の解消による地域医療の負担軽減を目的に、ドローンによる医薬品配送の実証実験を行う。ドローンによる医薬品配送の実用化に向けた実証実験は大分県内では初となる。必要な医薬品の即時配送が可能となれば、慢性症例以外の症状への対処時間を短縮することができる。

なお、オートバックスセブンは2019年3月19日に大分県と地域活性化に関する包括連携協定を締結し、地域活性化に関する取り組みを行っている。

この実証実験は自治体・企業・団体あわせて7者(エー・ディー・イー、大久保病院、オーイーシー、エアロジーラボ、ハイパーネットワーク社会研究所、大分県および大分県竹田市)の協力のもと実施する。
参画団体

参画団体



今回の実証実験は2022年度の実用化を目指して、段階的に実施される。

実証実験の第2フェーズでは、山間地域や島しょ部などにおけるサービス提供を視野に入れ、エアロジーラボが開発する、日本初の120分以上・100km以上飛行可能な産業用ハイブリッド型ドローンを使用し、効果実証を進めることを予定している。将来的には、災害発生時のような緊急の際に避難所への医薬品配送などに活用することで、地域における防災力向上に貢献する。

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