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愛媛・南予地域で観光型MaaSの実証実験が開始 KDDIら9団体参画

2020/10/19(月)

KDDI株式会社、南予広域連携観光交流推進協議会、四国旅客鉄道株式会社、全日本空輸株式会社、伊予鉄バス株式会社、宇和島自動車株式会社、株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション、一般社団法人愛媛県バス協会、石崎汽船株式会社は、愛媛県南予地域 (以下、南予地域) の公共交通の利便性向上や移動のシームレス化による観光客の満足度の向上を目的とした観光型MaaSの実証実験を、2020年10月29日から12月31日の間で実施すると発表した。
南予地域は、日本一細長い佐田岬半島、リアス式海岸の足摺宇和海国立公園など多くの景勝地を有する。一方、南予地域の交通機関は、クレジットカードや交通系ICカードへの対応状況が統一されていないことや、経路検索ですべての交通機関が検索されないことなどの課題があった。

また、平成30年7月豪雨では、南予地域の主要産業である農業や商業を中心に大きな被害が出るなど、観光客の増加による域内産業の回復も課題となっているという。このような状況下で観光型MaaSを実現させ、周遊しやすい観光地づくりを行って、観光客の増加や域内消費額の向上による地域の活性化を目指す。

実証実験は、国土交通省「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」の認定を受けた取り組みだ。参加する9団体は、実施に向けて「南予観光型MaaS実証実験協議会」を設立し、南予地域の交通機関を含めた「えひめ いやしの南予デジタルフリーパス」を販売し、アプリダウンロードや会員登録、クレジットカード登録が不要な観光型MaaSサービスを提供する。

「えひめ いやしの南予デジタルフリーパス」は、南予地域のJR四国の特急列車、伊予鉄グループの路線バス、宇和島自動車の路線バスが乗り放題で、大人6,000円/小児3,000円で発売する。また、オプション設定として、追加1,000円で松山観光港、松山空港からのリムジンバスのご利用や、広島港、呉港からのスーパージェットの乗船券 (別料金) も購入可能。ほかにも、内子・大洲エリアを散策できる「内子・大洲町並散策1日パス」(大人2,840円/小児1,420円) を販売する。


そのほか、シームレスな移動を実現するためにNFCタグやQRコードを用いた鉄道・バス利用の検証や、「ANAアプリ」上の「空港アクセスナビ」と連携して観光型MaaSのデジタルフリーパスの購入・表示を可能にするなどの取り組みなども行う。

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ANAアプリを経由した際の利用イメージ

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