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ENEOSとエア・リキード社、低炭素水素開発促進等で協業合意とMOU締結

2023/11/21(火)

(写真左から)
エア・リキード社 イノベーション・水素エネルギー事業担当バイスプレジデント アルメル・ルヴュー氏
ENEOS代表取締役 副社長執行役員 宮田知秀氏
エア・リキード社(以下、エア・リキード)とENEOS株式会社(以下、ENEOS)は11月15日、日本における低炭素な水素の開発促進とエネルギートランジションの実現に向けた協業合意と覚書(MOU)締結を発表した。
エア・リキードは、水素の製造、液化、輸送、貯蔵、使用から炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)に至るまで、60年以上にわたり、水素に関するバリューチェーン全体の専門知識を持っている。今回のパートナーシップの対象は、低炭素な水素のバリューチェーン全体だ。

上流分野では、CCUSや電解技術を用いた低炭素水素の製造開発、および海外から日本市場に向けた液化水素サプライチェーンの構築を検討する。一方、下流分野では、日本における水素ステーションを含めたインフラ網を拡大し、水素モビリティ市場の発展を目指す。

さらに、両社は、水素サプライチェーンにおける研究開発に関しての協業も検討していくと述べている。

■エア・リキード イノベーション・水素エネルギー事業担当バイスプレジデント アルメル・ルヴュー氏のコメント
日本のエネルギーにおけるリーディングカンパニーであるENEOSと提携することとなり光栄です。再生可能エネルギー由来の水素を含む、低炭素水素のバリューチェーン全般にわたる今回の連携は、それぞれの分野で主導的地位にある両社の強みを生かし、日本における産業とモビリティ市場の脱炭素化に重要な要素となる水素の発展、ひいてはエネルギー変換の加速に大きく寄与するものと認識しています。財務業績目標と財務を超えた取り組みを組み合わせた当社の戦略プラン「ADVANCE」に沿うものです。

■ENEOS 代表取締役 副社長執行役員 宮田知秀氏のコメント
ENEOSグループは2040年に向けた長期ビジョンにおいて、『エネルギー・素材の安定供給』と『カーボンニュートラル社会の実現』との両立に向けた挑戦を掲げています。産業ガスの世界最大手であるエア・リキードとの連携は、エネルギートランジションをリードし、日本におけるカーボンニュートラル社会にエネルギーを安定供給していく上で、重要な足がかりになると自負しています。現在当社はMCHを主な水素キャリアと位置づけていますが、将来の脱炭素社会の形成に向けて、今回の提携を通じて液化水素によるサプライチェーン構築の可能性も追求していきます。
※ 水素ガスの500分の1の容積で常温常圧の液体。貯蔵や輸送等、取り扱いが容易なことが特徴。(プレスリリースより)
(出典:ENEOS Webサイトより)

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