セーフィーとHacobuら、日本郵便とDX等を目指した実証開始
2024/11/14(木)
セーフィー株式会社(以下、セーフィー)、株式会社Hacobuは11月13日、セーフィーの関連会社であるKix株式会社とともに、10月1日から12月31日までの期間、日本郵便株式会社(以下、日本郵便)の新東京郵便局において、車両の受付業務の自動化と現場作業の省力化を目指した実証実験開始を発表した。
同実証では、トラックの受付業務の自動化と省力化を目指し、セーフィーのクラウドカメラとAI技術により車両ナンバーを認識し、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」内のデータと連携させる。これにより、事前に入場予約された車両をタイムラグを最小限に抑えて誘導することが可能となり、ドライバーの待機時間を削減する見込みだ。さらに、「MOVO Berth」のダッシュボードから車両の入退場記録や荷待ち時間の全体傾向を可視化することで、物流現場のオペレーションの効率化を目指すという。なお、両社は、同実証を通じてMOVO Berthに蓄積される車両の荷待ち時間・荷役時間等のデータを分析し、より効率的なトラック受付・荷役体制の確立を目指すとのことだ。例えば入出庫のピーク時間帯や荷役所要時間などを分析し、トラックバースの効率的な運用やトラックドライバーの待ち時間削減など、物流業務全体の生産性向上につなげていくと述べている。
▼関係者のコメント
■日本郵便 郵便・物流事業統括部 課長 伊藤 祐弥氏のコメント
日本郵便では、2024年問題や法改正に対応するため、長時間運送の抑制や働き方改革に取り組んできました。この度、さらなる物流効率の向上を目指し、セーフィー社およびHacobu社にご協力をいただき、バース運営業務の自動化に向けた実証実験を開始することとしました。この取り組みが、ドライバーや郵便局内作業の省力化に大きく貢献することを期待しています。
■日本郵便 新東京郵便局 プロジェクトチームのコメント
新東京郵便局では24時間絶え間なくトラックが郵便局構内に入退場しており、加えて到着バースの混雑に伴うトラックの荷待ち時間の発生が課題となっていました。今回の実証実験により、トラックの入退場や荷待ち時間が自動的に記録されることで、郵便局構内の管理だけでなく、来局されるトラックドライバーの皆さまの省力化につながることができればと考えています。