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HEREが描く地図の未来

2016/7/31(日)



HEREのこれまでの歩み。史上初の試みを数多く行ってきた。


日本での動向

HEREは、日本において標準的な2Dのナビゲーションマップを提供していません。しかし、日本の主要なメーカーとは協業しています。日本のメーカーは世界各地で自動車販売をしているので、世界全体でHEREのロケーション・クラウドのアセットを活用しています。また、日本の市場という点では、HDマップへの投資を行っています。継続的な革新を行うべく、パイオニアなどと協業しプロジェクトが進んでいます。日本のOEMとも協力して地図をつくろうという動きがあり、テストトラックもあります。
ただし、重要なのはグローバルに一貫したスペックがなければ自動運転は実現できないということです。ドイツでもアメリカでも日本でも同じように運転できるようにするためには、同様のインフラ、同様のロードジオメトリーモデルが必要です。もちろんそれぞれの国に固有な箇所はローカライズしなければなりませんが、自動運転をグローバルに実現していくには共通のスペックが無視できません。

業界のトレンド

自動車業界は大きなチャレンジに直面しています。世界経済は成長しているものの、
それゆえに交通渋滞が悪化しており、環境汚染、都市部の生活の質が劣化しています。それに加えて、人の移動の手段が変わってきています。市場ではすでに、クルマを所有する必要がなく、スマホなどでモビリティサービスにアクセスするだけという動きがあります。自動車のOEMはこの変化を捉え、チャンスに変えていかなければいけません。

そのために重要なのは、クラウドとつながったコネクテッド・ビークルを生み出していくことです。OEMは、クラウドとの接続、クラウド分析、ソフトベースの機能を駆使できるようになることが重要です。これを実現するには、OEM単独では不可能です。世界の各OEMにおいては、ある程度データのアセットをシェアする必要性があります。

HEREは、2020年までに自動化により現実世界の95%を地図データに反映したいと語る。


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