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日立ハイテク、車載リチウムイオン電池の遠隔劣化診断サービス開発

2022/8/1(月)

サービス概要

株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)は、車載リチウムイオン電池の劣化状態(以下、SOH: State of health)を遠隔で把握するサービスを開発した。7月25日付のプレスリリースで明かしている。

世界的なカーボンニュートラル社会の実現に向けて、自動車の電動化に対するニーズが日々高まっている。このような中、安定的かつ効率的な運用実現がEVの普及に向けて重要となっている。

これまで車載電池の劣化診断の際には、電池を車両から取り外し検査を行う必要があった。同サービス導入により、遠隔で電池の劣化状況把握が可能となり、電池寿命を最大限に利用できる環境を提供する。

日立ハイテクでは、2020年に、リチウムイオン電池の性能劣化や余寿命を瞬時に評価する電池劣化高速診断手法を開発した。今回の技術は、これまでに数千台規模の、稼働中のEVのリチウムイオン電池データ、および運行データを取得・解析することにより開発している。

さらに、ユーザーが管理する車載電池の過去から現在に至る時系列のSOHを遠隔から把握することが可能となった。これに合わせて、多数のEVを一元的かつ効率的にマネジメントできるサービスモデルを開発している。

これらの取り組みは、伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)と共同で実証した。伊藤忠商事は自動車フリートマネジメントの知見を持っており、同サービスを国内・海外の自動車車両メーカー、リース・金融会社に提案開始する。

さらに、遠隔で電池の劣化状況把握が可能となったことにより、、電池寿命を最大限に利用できる環境を提供する。同時に、車載時の履歴を管理することでEVからの退役電池を蓄電システムなどに二次利用、またはリサイクルする環境の整備につなげる。

なお、日立ハイテクは、今後も、電池ライフサイクル全体に寄与することで循環型社会の実現への貢献を目指す。そして、ユーザーとともに「見る・測る・分析する」で社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献すると述べている。

(出典:日立ハイテク Webサイトより)

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