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新会社設立 ホンダ米国法人ら、EV活用により電力ネットワーク安定化へ

2023/9/14(木)

本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターらは9月12日、新会社「ChargeScape(以下、チャージスケープ)」の設立合意を発表した。アメリカン・ホンダモーター、BMWグループ、フォード・モーターの3社で実施するという。

チャージスケープでは、複数の自動車メーカーと米国、およびカナダ内に数多く存在する電力会社とを結ぶ共通の情報プラットフォームを構築、提供する。これにより、各自動車メーカーのEVが電力ネットワークと効率よくつながり、台数規模を生かした幅広い調整力で電力ネットワークの安定化を目指すという。

また、同社は、この安定化を通じて、電力ネットワークにおける再生可能エネルギー由来電力の活用を最大化し、CO2排出量の削減に貢献する。同時に、EVユーザーの充電料金や電力会社のコストを削減するとのことだ。さらに、チャージスケープは、今後関係当局の承認取得など、いくつかの段階を経て設立される予定だ。3社均等での出資を予定しており、2024年初頭の稼働開始を目指す。

くわえて、チャージスケープは、電力会社と自動車メーカーを共通のプラットフォームで結ぶことで、電力会社に対し、各地の充電状況に関するデータなど、効率的な充電制御サービスに向けたソリューションを提供する。これにより、EVユーザーからのデマンドレスポンス※1の集約や、電気代が安いオフピークの時間帯での充電(V1G※2)、また将来的にはV2G※3と呼ばれる、EVバッテリーを電力ネットワーク安定化のために用いたエネルギーマネジメントの実現に取り組んでいくと述べている。

※1 電力の需給バランスを取るために、電力の供給状況に応じて需要側の消費量を調整すること
※2 単方向の充電制御(電力ネットワークからEVへの充電)
※3 Vehicle-to-Grid: 双方向の充放電制御(電力ネットワークからEVへの充電、EVから電力ネットワークへの放電)(プレスリリースより)

(出典:ホンダ Webサイトより)

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